「不安と攻撃性」

新型コロナウイルス蔓延の現在、意識「している」か「してない」かにかかわらず、全ての人にストレスがかかっています。体に何が生じているのかをホルモンの流れから説明します。

ストレス→ストレスに対するホルモン分泌↑→ホルモンの一部はアドレナリン↑、ノルアドレナリン↑→不安が強くなる→ストレス↑→さらにアドレナリン↑、ノルアドレナリン↑と繰り返しのサイクルに入ります。

ストレスを感じるとストレスに対するホルモンが分泌されます。そのホルモンの一部はアドレナリン(これはドイツ語由来で英語由来ならエピネフリンです)とノルアドレナリン(同ノルエピネフリン)です。これらのホルモンにはさらに不安感を増強する作用があります。平時一般的に不安感は一過性ですが、新型コロナウィルス蔓延時は不安感が持続します。不安感が持続すると、もとのストレスに加えて「体が反応した事」によるストレスが上乗せされます。そして、そのストレスが次のストレスに対するホルモン分泌を促すのです。

「性格や体質」によりこのサイクルが「1周で済む人」から「相当な周で増幅する人」まで様々です。

原始時代、人類は「他の肉食動物や他の部族(人類どうし)」などの「外敵」に出会った時にアドレナリンなどを分泌します。この時選択肢は2つ、「逃げる」か「戦う」かです。いずれにしても「短期的」に必要なホルモンなのです。

しかし、現在はアドレナリンなどが「持続的」に分泌されている状態になっていると考えられます。

「性格や体質」によってさらに「逃げる」の人と「戦う」の人に分かれます。「戦うモード」の人は攻撃性が増しているのは間違いありません。しかし、想像してみて下さい「逃げる」を選択している人が「逃げきれないと悟った時」のことを。初めから戦う人よりもさらに「狂った様に戦う」に違いありません。もしかすると、「攻撃性」が強い人ほど、気づかないけれど自分自身が「ストレス最大級」なのかもしれません。

SNS上で「戦う」モードの人がまず「バッシング」の記事を投稿します。初めからアドレナリン最大分泌の人が投稿していることもあります。しかし、その投稿を見た人が「そんな悪い人がいるのか」と思ったとします。人間には「悪い人をこらしめたい」本能があります。「逃げる」モードの人がある投稿をきっかけに「逃げきれないから戦う」モードに入ってしまうこともあるのです。

いずれにしてもアドレナリン最大分泌の時の「攻撃性」は最大限になってしまうのです。

この「本能的な攻撃性」の仕組みを頭で理解して「理性」を発動しなければなりません。そうでなければ「無意識」に誰かを傷つけてしまうのです。もしくは自分自身が消耗してしまうかもしれません。

くれぐれも自分で意識して冷静になって下さい。

なるべく誰も傷つかないために!

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