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ここが変です日本の糖尿病治療

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日本の糖尿病ガイドラインを医師をはじめとした医療従事者が「盲目的」に信じきっていることで患者さんにも「勘違い」に近い意識が浸透しています。欧米のガイドラインより10年以上遅れたガ…
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2020年5月の記事一覧

ここが変です日本の糖尿病治療:その6「インスリン抵抗性で肥満という矛盾:一般的な慢性疾患としての糖尿病にインスリン抵抗性など無い」

「インスリン抵抗性」という言葉で糖尿病が説明されています。これは本当でしょうか?インスリンの皮下脂肪に対する作用は「ブドウ糖→脂肪に変換し脂肪細胞に蓄積する」です。肥満になるためには「インスリンが作用」しなくてはなりません。本当に「効きが悪い」のでしょうか?インスリンが絶対的に不足している「自己抗体陽性」の発症時はほとんど「体重減少」があります。またインスリンの受容体(インスリンが作用するのに必要

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ここが変です日本の糖尿病治療:その7「1人3分診療で本当に治療できますか?」

前述で繰り返しますがランセットで糖尿病は少なくとも「500」ぐらいに分類出来ると考察されています。患者さんがどんなタイプなのかを正確に判断する必要があります。それには患者さんから「正確な情報」(薬をどの程度使用しているのか?→薬の残り具合、砂糖を含む甘いものを食べた量やお酒の量など)を把握する事が重要である事は当然ですね。また、糖尿病は「自覚症状」がないため「治療の自己中断」が多い病気です。私の経

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ここが変です日本の糖尿病治療:その8「果物を野菜と区別するのは日本ぐらいです」

欧米では「野菜と果物を合わせて1日〜g摂取して下さい」という記載になっています。なぜか日本では「果物」を「悪者扱い」します。しかし、日本の研究でも糖尿病の人が1日2個リンゴを食べ続けても半年後の「血糖値」も上昇しないし「中性脂肪」も上昇しません。「コレステロール」は少し低下する様です。日本では栄養士さんの教科書に「リンゴは半分」みたいな記載があったのを覚えています。根拠はなさそうです。日本では栄養

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ここが変です日本の糖尿病治療:その9「食品交換という非常識」

日本の栄養学では食品交換表なる不思議なものがあります。日本では栄養士の皆さんはその食品交換表を全員が習うため、どこの病院へ言っても同じことを言われます。これは「教育段階」から変更しないと無理でしょう。栄養士さんには罪はありません。

まず問題になるのは「栄養学」には「消化及び吸収」という概念が全く欠如しています。「食べるもの」のカロリーを中心に習うので仕方がありません。もしそうなら「食品を交換する

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