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ryuchellさんの誹謗中傷の縮図


お久しぶりです。
本日ryuchellさんの訃報を目にし、色々な感情が沸き起こったので、自分の想いを自分なりにまとめて文に残そうと思いました。まずは、ryuchellさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

誹謗中傷

誹謗中傷の一部ですが、胸がとても痛いです。
Twitterを読み進めると、誹謗中傷にある想いが存在する事がわかりました。

かわいそうという正義感

結婚されていたペコさんと息子さんがかわいそう。あまりにもryuchellは自分勝手だという正義感です。この正義感を振りかざし、色々言われても仕方がない事をしているんだから、言っても大丈夫という考えです。それは他界されてもなお続き、Twitterのトレンドには「自分勝手」がランクインしました。

Twitter民のタイプ

様々な意見がTwitterで呟かれましたが、その多くは大きく3タイプに分けられます。

①自分勝手論者

要約:ペコと息子がかわいそう。男として子供をつくったくせに、女になりたいと言い出し育児を放棄して、勝手に死んだ。自分勝手だ。

責任を追及してしまうタイプの方が多いように感じます。自分勝手だと思うのは自由ですが、書き込んだ方が責任を追及する立場ではないという事を忘れてしまっているのではないでしょうか。追及するのも自分勝手だと思うのも、当事者が思う事で周りが言う事ではないと思いました。

②誹謗中傷じゃなくて批判論者

要約:誹謗中傷じゃなくて批判のコメントが多い。全て誹謗中傷みたいに言
   われたくない。

亡くなった原因を直近の話のみに限定してしまっている方が多いのでしょうか。死ねと言われていた事実もありますし、誹謗中傷だと感じるかどうかは本人次第だと思います。ryuchellさんや他の方が見た時にどう思うか配慮をする必要はあると思うので、批判だと押し付けてしまうのは違う気がしました。筋が通った批判ってなんだろう…笑。そもそも、その批判が原因で人が死んでいたとしたら、それは人を殺すような批判です。誹謗中傷とは違うかもしれませんが、それは断じて許されることではないと思います。正義は人を殺す道具ではありません。

③誹謗中傷した奴は人殺し論者

要約:誹謗中傷して人を殺したんだから、逃げられないよと追い詰める。

悪い事をしたんだから、言われても仕方がないという思考回路はもはや誹謗中傷をした人と大差ない気がします。裁くのはあなたではないのではないでしょうか。

最後に

人様の事に関して責任を追及したり、これは誹謗中傷ではないと一方的に押しつけたり、やったらやり返すという思想は、いずれも超えてはいけないパーソナルスペースを侵害しているように感じます。

Twitterは自由に思いを発信する場所なのだから、こう思う程度のツイートは許されてしかるべきだという意見も拝見しました。しかし、誹謗中傷による自殺者は近年増加をしており、世界で一番日本がネットの誹謗中傷による自殺者が多いのです。その背景には、責任を追及しすぎる国民性にあります。芸能人が不倫をしたとして、謝罪会見などを見てあの言い方はないよな…など、不倫による実害が全くない私たちがきちんとした謝罪を無意識に求めてしまっているのです。あんな言い方では相手がかわいそう、離婚した方がいいなど全く関係ないにも関わらず、その価値観を押し付けているのです。

海外の方は、当人同士で相手に謝ればそれでいいし、そこに関わらないというのが常識です。

ryuchellさんとペコさん一家も、日本人の価値観に縛られる事なく生活ができていたら、自殺なんてしなくて済んだのではないかと考えてしまいます。

日本のネット民度の低さは世界で一番低く、日本だけコメントを禁止にしているゲーム会社がほとんどです。

急に変わることなどないかもしれませんが、少しずつ民度を上げる努力を国民全体でできるようになればと思います。

色々なご意見があるかと思います。今回の記事で不快に感じる方もいらっしゃると思います。申し訳ございません。


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