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絵本『でんしゃはうたう』車窓からの風景

私にとって電車は、日常の風景に溶け込んでいて、電車の音は生活音の一部となっている。一方、子供にとって、電車は、いつまでも眺めていたい特別な対象で、わくわくする目的地まで運んでくれる魅力的な乗り物だ。

『でんしゃくるかな?』は、そんな子供が電車に向けるまなざしをよく表現している一冊で、電車がホームを通る時の、子供や動物たちの喜びようが、何とも微笑ましい。

『でんしゃはうたう』は電車の発する擬音語だけで構成された絵本で、慣れるまで、読むのに少してこずるが、慣れてくると、はりきって音の再現性を高めたくなる絵本だ。細かく書き込まれた車窓風景もどこか懐かしく、色々なものを発見出来るのも楽しい。

車掌さん気分で、「出発進行❕」と掛け声をかけるのが楽しい『しゅっぱつしんこう!』は1982年出版ということもあり、車窓からはのどかな田園風景が広がっており、

海沿いを走る電車をモチーフにした「かいがんでんしゃはおおいそがし」では海辺や山の風景を楽しむことができる。

電車の絵本を読みながら、次の休みはどこに行こうかな、などと考えるのもまた楽しい。

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