伝えたい、でも伝えられないもどかしさ

選挙戦の最後の時、選挙の日の前日の夜8時位に、立候補している人が「最後のお願いです」と言ってるよね。僕が立候補したとしてね、その最後のお願いの時にちゃんと思っていることを伝えられるだろうか?

自分の思っていることを伝える事はとても難しい。それはうまい言葉が出るとか、的確な表現ができるとか、そういうことではなくて、伝えなければいけないことをついつい後回しにして、よく言えば空気を読んでいると言うことになるのだろうか。でもそうしているうちに刻々と時間は過ぎて、結局言いたい事はいつも胸の中にしまっている。

 祖母や叔父、飼っていた犬を見送って来た。その最期のときに感謝の気持ち、自分が思っていること、今後の事など伝えたかったが伝えられなかった。そんな今生の別れのような大げさな場面ではなくても、友達や恋人と別れるときでも、言葉が出なくてもどかしくなる。