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首都ワシントンの防衛体制が更に厳重なものになり、シアトルではテロ未遂事件が発生する

アメリカが、いやトランプが「1月20日」をどういう形で決着させるのか?
時間と共に、その全貌が見えてきているんだか、やっぱり何もわからないままなのか、という状況が続いている。
今日も、パズルのピースがここに一つ、あっちにもまた見つかったかも、的なネタをつまみ食いしていきたいと思う。

★全米ライフル協会が破産法第11条の適用を申請★
このニュースは、単純に破産したという話ではない。それ以上に、特にアメリカの保守層にとってはショッキングな内容だと言っていい。どうやら、テキサスへ移転する為にこの手付きをした、ということらしいのだ。
まず、ロイターの記事からご覧いただきたい。


全米ライフル協会、破産法第11条の適用申請 リストラの一環で
[15日 ロイター] - 全米ライフル協会(NRA)は15日、テキサス州ダラスの破産裁判所に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。
現在、非営利団体として登録しているニューヨーク州の「腐敗した政治と規制環境」から抜け出すためにテキサス州に登録し、リストラを図るという。運営や職員に関してすぐに変更することはないとし、「(武器の保有を認める)合衆国憲法修正第2条への反対活動に立ち向かい、銃器の安全性と訓練を促進し、全米の公共プログラムを促進し続ける」とした。
ニューヨーク州のジェームズ司法長官は昨年8月、NRAの幹部らが個人的な使途のために多額の資金を流用したなどとして、協会の解散を求める訴えを起こした。
https://news.livedoor.com/article/detail/19542266/


全米ライフル協会は、長く「全米一の圧力団体」と呼ばれてきた存在だ。
大統領選になると、立候補した共和党の候補を支持するか否かで大統領選の行き先までもが決まってしまうとさえ言われてきた。その発言力は、国政にも影響を与えるほどだった時代もある。
そんな協会が、いわば計画倒産という策を経てNYから離れ、新たにテキサスで態勢を立て直そうというのだ。
絶対的存在だった全米ライフル協会に一体何が?という話題で、保守層はただ今持ち切りのようだ。

しかし、倒産という選択をしなければならないほど財政がひっ迫していたわけではない。
アメリカは、各州でそれぞれ法律を作り運用している国だが、例えば本社を他州へ移転させる場合の考え方や処理の呼び方もそれぞれになる。
NYの場合は、州内にある資産を破産という名目で整理し、何も残さない状態になってから離れてよし、という概念で移転をとらえているようだ。
つまり、思い切り黒字であろうが移るなら破産してからね、ということなのだな(なんかNYらしいっちゃらしい感じ、で笑ってしまうのだがw)。

ロイターの記事では、リストラが必要なほど差し迫った状態にある、的なニュアンスで説明されているが、全米ライフル協会に迫っているのは金の問題ではない。
今回の新型コロナウイルス禍であっても、徹底してトランプの政策へ反旗を翻してきたNY
州やNYCの動きを見ればわかるように、ここはリベラルの巣窟といっていい場所なのだ。
なので、保守の中の保守である全米ライフル協会は、嫌がらせ的な訴訟に晒されていた、ということだった。
「アーロン大塚」氏、「すと~むわん」氏のツィートになる。


アーロン大塚
@AaronOtsuka

全米ライフル協会が債務調整の第11章の破産をした。これはNY州の同社を潰すため訴訟を中断させるため。新しい組織でテキサス州に本部を移すためであろう。このように政治的な嫌がらせを受けるので企業や非営利団体は早く民主党の州から逃げた方が良いかも。
https://twitter.com/AaronOtsuka/status/1350215557732155392


すと~むわん
@nyada_shironeko

全米ライフル協会が計画倒産
「銃の権利擁護団体は、現在登録されている「ニューヨークの腐敗した政治的および規制的環境」であると述べたものから抜け出すために、テキサスの非営利団体として再編すると述べた」
リベラルな州から逃げ出す動きが進みそう
https://twitter.com/nyada_shironeko/status/1350193581273698305


もちろん、他の民主党州に籍を置く保守的な企業や団体は、バイデン政権に切り替わることを契機に、NYのような保守への訴訟と言う名の嫌がらせを続々と展開される可能性が高い。訴えられる側は裁判で勝ってもそれは元のままな上、判決までに時間と労力を要することになる。そんな物をいちいち相手になどしたくない、が本音になることは間違いがない。
しかも、訴訟が1本で終わるとも限らない。同時に複数の対応をする羽目にだってなりうると思えば、逃げ出した方が得策だ、と考えるのも理解できる話だ。

なので、おそらくCALなど強烈な民主党州からは、今後どんどん企業や協会、団体などが離れ、テキサスやその動きに同調する共和党州へ移転、移住するケースが増大していきそうだ。
内戦といった血なまぐさい展開にならなくても、結局アメリカは分断されてしまう宿命にあると言えるのだろう。

ちなみに、全米ライフル協会と日本の関係で言えば、過去にこういう事件でクローズアップされたことがある。
今から29年前に、日本人留学生がハロウィンで「Trick or Treat!」と他家を訪問しただけで、その家の住人に射殺されてしまったという事件だ。


日本人留学生射殺事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E7%95%99%E5%AD%A6%E7%94%9F%E5%B0%84%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6


この事件で息子を失った両親が、アメリカの銃社会を批判し、銃規制を求めるアメリカの団体と行動を共にするなど銃所持反対の活動をしたが、アメリカ合衆国憲法が国民の武装権を認めており、今に至るまで市民が武器を所持する社会は変わっていない。
そして、この権利を強力に主張し続けているのが、そう、今回NYから離れていく全米ライフル協会なのだ。

アメリカでの自由とは戦って勝ち取るものであり、相手を射殺してでも守るべきものでもある、日本から来た留学生がそれを知らず、ハロウィンだからと不用意に他者の敷地内に足を踏み入れ射殺されたとしても、それはアメリカを知らない側に問題がある、というのが彼らのスタンスなのだ。
余談になったが、アメリカの保守とはそういう存在でもある、という部分は覚えておいてもいい、と考えてこの段落を書かせていただいた。

まぁ、民主党州の息苦しさや住みにくさを理由に共和党州へ移住する人は後を絶たないだろうし、企業も既にテスラやオラクルなどが本社機能をテキサスへ移す決定をしている。
遅かれ早かれ、テキサスは再び独立を声高に叫び始めることになるだろう。

★ワシントンD.C.で緊急放送のテストを実施★
首都ワシントンの方は、相変わらずの物々しい状況が続いているようだ。


JUST IN - U.S. Capitol Police tests audible emergency notification system.
(緊急速報 - アメリカ国会議事堂警察が、聴取可能な緊急通知システムをテストします。)
https://twitter.com/disclosetv/status/1350535205212270598


ただ、ここで言われているシステムは、感触として日本でも「北朝鮮がミサイルテストをした」際に携帯が一斉に鳴る、あの「緊急アラート」的な印象だ。
そして動員されている州兵が更にここまで増えているようだ。
「Disclose.tv」のニュースツィートになる。


Disclose.tv
@disclosetv

NEW - National Guard troops rise to 25,000 in Washington D.C.
(最新情報 - ワシントンD.Cで州兵部隊が25,000人に増加。)
https://twitter.com/disclosetv/status/1350162537845821441


だが、ここまで張り詰めた空気が流れていても、相変わらずアメリカには何が起きるのかが見えてこない、というね・・・。

★シアトルで爆弾テロ未遂事件発生?★
「Disclose.tv」のニュースツィートになる。


Disclose.tv
@disclosetv

JUST IN - #Seattle Police responding to an incident near FBI building. Car on fire, reports of bomb-diffusing robot seen, and one man in custody (KTTH Radio).
(緊急速報 - シアトル警察がFBIの建物の近くで事件の対応にあたっている模様。車が燃え、爆弾拡散ロボットがうごめいているという報告があり、男が一人拘留されているとのこと(KTTHラジオより)。
https://twitter.com/disclosetv/status/1350609898174902274


シアトルを含むワシントン州は、未だに停電から復旧できていないようだが、そんな中でのテロ未遂が起きた、これは恐ろしい話だ。
記事にある爆弾拡散型ロボットとは、ロボットの形をした爆弾?とイメージがしにくい。
なんとなくだが、うごめくとか徘徊している、という表現があるので、ラジコンカーに爆弾を括りつけたようなものを想像しているのだが、実際どうだったのかの確認はいずれ配信されるであろう詳報で知ることになるのだろう。
なんとなく、カナダの空港を占拠している中国軍が、自爆テロ用ドローンをワシントンD.C.へ飛ばす?という噂を思い出す内容ではあるのだが・・・(だから、このテロ犯が中国に関係する、などとは言わないがw)。
「satomi☆☆☆」氏のツィートには、現場写真も貼られている。


satomi☆☆☆
@satomi_i930

シアトル警察:
ダウンタウンにある
FBIのビル 近くで
不審な車の火災が発生、
その後 爆弾ロボットによる
爆発の恐れがあり、
数分前まで、3番街の
全域が封鎖されてました。
現在、爆弾ロボットを
片付けている様子。
https://twitter.com/satomi_i930/status/1350618405989072896


爆弾の規模など詳細が不明なので、爆発した場合の被害なども現状では何とも言えないが、場所はFBIのオフィスというよりも、4thアベニューを渡った反対側のWシアトルホテルの近くと言うべきで、地図を見た限りここで爆発させてFBIまで、となるとかなりの威力がないと難しいのではないだろうか。
なので、FBIを狙うつもりというよりも、シアトルの中心街で一泡吹かせてやろう、の方が現実的なようには思えるのだが。

しかし、17日から19日までが「危険な期間」と言われている中で、その前日にテロ騒ぎが起きた意味は大きい。
これで、週末を前にした全米には、緊張が走ったのではないだろうか。

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