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衆院選2021の結果を、韓国メディアの混乱ぶりも楽しみながら総括してみたい。

衆院選2021が終わった。
おいらも雨が降る前に、と午前中に投票所へ向かったのだが、いやぁ驚いた。なんと長蛇の列ができていたのだ。どの投票所もそうだったのかは不明だが、あの自民党が下野することになる2008年の時でさえ、小学校の門を通って戻って来るまでおそらく5分もかかっていなかった。というか古い記憶まで絞り出しても、選挙で「列を作って待つ」というキーワードへリンクする場面が思い浮かばなかった。マジか、コロナが収束傾向にあるとはいえ、選挙ごときで3蜜に身を置くことになろうとは、という感じだった。

だが、それは有権者が選挙へ関心を抱いていた証拠でもあるのだ、と思った。
選管も盛況であることにどこかウキウキしているように見え、それが妙におかしかった。8月に横浜市長選があったので、今年は2回目の投票となったのだが、BMW林が負けたあの選挙では、人影もまばらで選管も欠伸をかみ殺しているような状況だった。季節が変われば雰囲気も変わるということなのだろうか?w

●大どんでん返しは起きない。だってさw●
ただ、戦前の感覚で言えば、おそらく保守の壊滅的な敗北はないな、と見ていた。
なぜか?韓国メディアが余計なお世話で騒いでいたからだwそう、韓国が肩入れする側は負ける、の法則がまた炸裂するんだな、とほぼほぼ確信していたのだよ、ぶっちゃけねw
自民総裁選で河野を推して爆死した、あれから何にも学んでいないとはねぇw

その戯言を取り上げていた産経の記事だ。


自民議席減に韓国紙「岸田政権短命の可能性も」
10/31(日) 22:22配信 産経新聞
【ソウル】31日投開票の衆院選で与党自民党の議席が減少する見通しとなったことについて、韓国メディアは「『自民1強』体制にひびが入った」などと一斉に速報した。
朝鮮日報は、甘利明幹事長ら自民党の有力議員の劣勢が伝えられていると詳報。連立与党は維持される見通しだとした上で「結果次第では岸田文雄政権が短命に終わる可能性も浮上している」と報じた。
一方、中央日報は選挙戦を通じ、「世論を刺激しやすい韓日関係は主要議題とならなかった」と指摘。選挙結果は「韓日関係に大きな影響を与えないとみられる」と伝えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8102a25f40b0aefcc60dc09b1769401ab87be154


おそらく、韓国メディアは日本の反日メディアが自民苦戦、議席減必至的な予測記事を書き殴っていたのを見て、もしかしたら自民一強も終わるのか?また以前のように日本は韓国の言いなりになるのか?と希望、願望を膨らませて反自民へ水を向け、一人ではしゃいでいたのだろう。
だが、岸田政権は短命、は書き過ぎだった。どこまで日本国内で韓国からの煽りを見た人がいたのかは不明だが、もしこれを目にすればいやいや、またちょこちょこ首相が変わる煩わしさは勘弁してくれよ?と普通に思ったはずだ。自民党がまた下野すれば暗黒の民主党政権の記憶が蘇る、あれで迷惑を被った人は二度とご免だ、となるに決まっている。
それが、おいらが目にした「行列のできる投票所」だった、というわけだ。


●あっさり自民の単独過半数確定●
コロナの影響もあったのか、通常時より開票に時間がかかった印象だったが、翌11月1日の午前のうちに、自民党が233議席を確保し、単独過半数からどこまで伸びるのか、のいつもの展開になっていた。
FNNの速報記事になる。


【速報】自民党233議席 単独過半数確保
11/1(月) 0:33配信 フジテレビ系(FNN)
自民党が233議席、単独過半数を確保したという情報が入ってきた。
加えて、自民党が追加公認。
自民党は、東京15区で当選した柿沢未途氏と奈良3区で当選した田野瀬太道氏の2人を追加公認したという情報が入った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be644566bd8033c41d462313b5d60f6a515bfea4


一時は、選挙後に開催が予定されているCOP26(ネット会議ではなく対面式で予定されている)に、岸田さんが欠席せざるを得ないのでは?という根拠不明の憶測が流れてもいたのだが、そうした「自民が負ける」の煽りで、逆に保守層の結束のようなものができたような印象だ。
だが、これで岸田さんは無事にCOP26にも出席ができる、となったわけだ。

だが、今回の特色として落とすべき議員を有権者は冷酷に落とした、という面もあったようだ。
まず、手打ちで大変恐縮だが、政党別の獲得議席数一覧がこれになる。

   小選挙区 比例代表 獲得議席 前回比較
自民  189   72  261  ー15
公明    9   23   32   +3
立民   57   39   96  ー14
共産    1    9   10   ー2
維新   16   25   41  +30
国民    6    5   11   +3
れい    0    3    3   +3
社民    1    0    1   ±0
エ党    0    0    0   ー1
諸派    0    0    0   ー1
無所   10    0   10   ー1


●時代が変わった選挙だった●
自民が15議席を減らした、も特筆すべき結果だったが、それも忘れられるほどの巨星墜つ状態だったのが岩手3区の小沢一郎だ。王国とまで言われた一強状態だったはずのこの選挙区で敗れ、比例に回って議席は得ることができたものの、影響力の凋落を如実に示す事態になったと言っていい。
ここは、鳩が豆鉄砲を食らった感さえ漂う朝日の記事を紹介しておきたいw


小沢一郎氏が岩手3区で敗れるも比例で復活当選 選挙区では初の落選
10/31(日) 22:54配信 朝日新聞デジタル
民主党、自由党で党代表を務めた立憲前職の小沢一郎氏は岩手3区で対立候補に敗れたが、比例東北ブロックでの復活当選を確実にした。
小沢氏は1969年12月の衆院選で自民から立候補し、初当選。今回、18回目の選挙区当選をめざしていたが、自民前職に追い上げられ、選挙区で初めて敗れることになった。今回は久々に公示日に地元入りし、第一声を上げた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba27c14189ff9d4f46f31247b421c455ee7553f0


小沢は、立憲から立候補してこの結果だったのだが、やはり「旧田中派」の腐臭を令和の今も引きずっておいて、野党第一党だから立憲で、には違和感しかない。これまでは自由党を立ち上げて天下をとる、などと言っていたからついてきた岩手3区の支持者も、見る目を変えたのだろうな、という印象だ。そもそも立憲の議員では地元へ何も引っ張ってくることができない、と誰にでもわかったはずであろうしね。そのあたりの見られ方を軽んじた為に票を失った、そんな感じさえするほどだ。
元々、自民党時代は選挙上手だと言われていたはずだが、いよいよそうした選挙勘も劣化し切ったのかもしれない。小沢の政界引退は近いと見るがどうだろか。

立憲からはもう一人、こいつも落選した。
ニッカンの記事になる。


【衆院選】落選の辻元清美氏、維新は「ほんまに強かった」 比例復活叶わず
11/1(月) 8:33配信 日刊スポーツ
10月31日に投開票された衆院選で、立憲民主党の論客、辻元清美副代表が、落選した。
小選挙区の大阪10区で、日本維新の会の池下卓氏に敗れた上、比例復活もできなかった。今回大躍進した維新の勢いを振り返り「ほんまに強かった」と、漏らした。
辻元氏が、大阪10区で落選するのは初めて。00年に初めて当選(当時は社民党公認)。03年は出馬しなかったが、05年から12年まで3度の衆院選では、小選挙区では落選したもののすべて比例で復活。14年、17年は、連続で小選挙区で勝利していた。
辻元氏は選挙戦序盤こそリードが伝えられたが、その後、接戦に。親交がある自民党元副総裁の山崎拓氏が異例の応援に入り、辻元氏の支持を呼びかけるなど、なりふり構わない選挙戦を展開したが、維新のパワーに及ばなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e6e9782a9bf805adae3e9072c79a9e5fc975509


指名手配されている旧過激派犯人を隠匿してる?という闇深い噂も多い高槻市を抱える大阪10区だからこそ、「なぜか」この詐欺の前科者も落選しないと諦めていたのだが、バイブの異名でも知られる辻元清美が落選した。こちらは比例でも復活を果たせず、国会から「ようやく」去ることになったのだ(小沢が比例に回ったからじゃないのか?ん?w)。

これは次に書く項目にもかかってくる話なのだが、この選挙区こそが維新躍進の象徴になったと言っていい(蛇足だが、おいらは隣の9区から立候補している維新の足立康史を応援している。今回、無事に議席を選挙区で取り返したので留飲を下げている)。
ネットユーザーの声も辛辣で、辻元を破ったのが維新の池下卓だったことから「自分達と維新の違いを理解できますか?ムリだと思います」と死者に鞭打つようなコメントが並んでいる。
まぁ、パヨクは声がデカいだけだと言われるようになったのは、辻元が小泉元首相を煽った「ソーリ!ソーリ!」が発端だと嘲笑されている。まさにあれが辻元の全てで、国会をパフォーマンスの場にして騒ぎ、案が通らないとなれば審議を止めて国会を休んでしまう「韓国労組戦法」を繰り出すだけのクズだ。代案を出せ、という自民や維新の議員からの尤もな指摘をわーわー騒いで聞こえないふりをするのも名物だったと言っていい。

この選挙で立憲は枝野下しが始まっているようだが、その最大の原因が副代表の辻元落選にあったと総括してもいいのかもしれない。何にせよ、アレが消えてせいせいしている。

●維新、大阪を席巻する●
2016年の都知事選で都民ファーストの議員が雨後の筍のように増えた。あの異様さに匹敵するほどの大躍進が大阪での維新だった。吉村府知事のスマートなコロナ対策でよううやく都構想以外の看板ができた維新は、松井代表とのツートップが精力的に維新売り込みを敢行し、かねてからあった「わての党」人気に火をつけた格好だ。
おいらが大阪9区の足立さん応援を始めてもうすぐ5年になるのだが、やっとこの政党に賭ける意味があることを全国的にアピールできたと密かに喜んでいる。
朝日の記事になる。


自民が全敗「吉村さん人気は大きかった」 大阪に吹いた維新の風
 衆院選では、大阪府内の小選挙区で維新が大勝し、全国的に堅調だった自民が全敗する結果になった。新型コロナ対策などについて論戦が交わされた衆院選の投開票から一夜明けた1日。各党の候補者たちは早朝から街頭に繰り出し、それぞれの決意を語った。
 大阪2区で初当選した維新新顔の守島正氏(40)は1日朝、事務所近くの大阪メトロ昭和町駅前(大阪市阿倍野区)に立ち、通勤客などに「ご支援ありがとうございました」と頭を下げた。
 大阪2区で維新が勝利するのは初めて。維新は大阪府内の19選挙区のうち、公明候補がいる4選挙区を除く15選挙区を制した。
 守島氏は早朝に確定票を確認したといい、「これほどまでに差がついたことも含め、多くの人に期待を寄せてもらった。改めて身が引き締まった」。今後については「躍進したといえど、自民党と対峙(たいじ)するところまでは行かず、第3極の立場。党勢拡大に尽力したい」と意気込みを語った。
 「おはようございます。自民の高麗です。力不足で申し訳ありませんでした」
 大阪8区で落選した自民新顔の高麗啓一郎氏(41)は午前7時、大阪府豊中市の阪急豊中駅前にスーツ姿で立ち、通行人に何度も頭を下げた。
 維新新顔に約5万票差で敗れた。「維新、というより吉村さん人気は大きかった。無党派層はほとんど取られてしまった」。党副代表・吉村洋文知事の影響を敗因に挙げた。
 自民は擁立した15人が敗れ、比例復活も2人にとどまった。この結果について、「自民党支持層を固めるだけでは足りない。無党派層がもつイメージを変え、抜本的に戦略を見直す必要があるのではないか」と語った。
 立憲民主党も大阪府内の小選挙区で議席を得ることはできなかった。
 前職の辻元清美氏(61)は大阪10区で維新新顔に敗れ、比例復活も果たせなかった。午前7時にJR高槻駅前に立ち、市民らに頭を下げた。激励の言葉をかけられると笑顔を見せ「また一から出直すね」と力を込めた。
 8選をめざした選挙戦の中盤、報道各社の情勢調査で維新候補との接戦が報じられた。街頭で維新批判を増やす戦略に転じたが、猛攻にのみ込まれた。
 議員バッジを失うことが判明した1日未明。報道陣に「途中から非常に大きな風を感じた。維新は10区だけでなく、大阪で大きな支持を得ている。しっかり自覚をしていかなければいけない」と話していた。
 今後については、「みなさんと相談しながら考えたい」、党副代表や府連代表については「責任をとって辞任するのが筋だと思う」と述べた。
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https://www.msn.com/ja-jp/news/politics/e8-87-aa-e6-b0-91-e3-81-8c-e5-85-a8-e6-95-97-e3-80-8c-e5-90-89-e6-9d-91-e3-81-95-e3-82-93-e4-ba-ba-e6-b0-97-e3-81-af-e5-a4-a7-e3-81-8d-e3-81-8b-e3-81-a3-e3-81-9f-e3-80-8d-e5-a4-a7-e9-98-aa-e3-81-ab-e5-90-b9-e3-81-84-e3-81-9f-e7-b6-ad-e6-96-b0-e3-81-ae-e9-a2/ar-AAQasES?ocid=uxbndlbing


まぁ、この大阪人気を横に展開できるか、が今後の課題になるのは確かだ。
しかし、少なくとも野党第一党を狙えるところにまで駒を進めていることを思えば、アイディアマンの吉村知事のひらめきで・・・、などと夢を見たくもなってしまう。
何にせよ、自民が失った15議席を埋めて余りある勢力になっているので、もし連立の話が出てくるようであれば、積極的に食いついてもらいたい。なので、現実的な目標は公明の座を奪う高さ、あたりだろうか?

一方、この結果を見てから維新がどういう政党なのかを知ったのか、韓国メディアがとち狂った記事を配信しているので紹介したい。
当然、ここは「我らが」中央日報の記事になるw


日本の総選挙、本当の勝者は強硬右翼「日本維新の会」…第3党に躍進
11/1(月) 7:08配信 中央日報日本語版
先月31日に行われた日本の総選挙の勝者はどちら側だろうか。
日本のメディアは「真の勝者は日本維新の会」と指摘した。テレビ朝日など日本の放送局の出口調査によると、日本維新の会は40議席前後を占めると予想された。現在の11議席から4倍ほどに増えた数字だ。衆議院で単独で法案発議が可能になる21議席以上を確保した。連立与党の公明党を抜き自民党と立憲民主党に続く第3党に躍進した。今後展開する防衛政策と改憲議論でもキャスティングボートを握る見通しだ。
日本維新の会はもともと大阪地方を中心にした地域政党だ。2010年に大阪維新の会を作った橋下徹元大阪市長が群小野党と合従連衡を繰り返した末に生まれた政党だ。2013年の「慰安婦は必要だった」という発言で物議を醸した橋下氏の性向のように強硬政策が多い。岸田政権になってからは「自民党に対抗することは対抗する。われわれは『改革保守』だ」として「差別的協力」を主張してはいるが、これをそのまま信じる人は多くない。ひとまず構成員の性向は自民党より強硬だ。
読売新聞が最近総選挙出馬候補者全員を対象にアンケート調査を実施した結果、「危険感知時は敵のミサイル基地を先制的に自衛隊が破壊することできる敵基地攻撃能力保有に賛成するか」という質問に日本維新の会候補の93%が「賛成する」と答えた。自民党候補の賛成の割合の77%を大きく上回った。防衛費増額に賛成した割合(89%)も同様だった。自民党としては「平和主義」を掲げる連立与党の公明党とあえて組まなくても日本維新の会と組む「オプション」ができた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/440e5b326ba967af646f88c2c253f2956525586f


韓国は、自分にとって都合の悪いものを全て「右翼」で一括りにするのでわかりやすいw
つまりこの記事は、またまた韓国が負けた「ウギギギギ・・・」事案だということだ。立憲に乗ったが為の敗北宣言、広報部長へ左遷された河野太郎の顔がふわふわ脳裏をよぎる展開だ。ざまぁw

しかし中央日報、本当に維新のことを知らなかったようだ。保守中道の野党が存在しない韓国だからイメージしようがないのだろうとは言え、この混乱ぶりは尋常ではない。
だが、昭和の昔に新自由クラブが立ち上がった時のことを知っているおいらは、その時にぼんやりと保守二大政党制ってのがいいな、と思っていた。まぁ、その思いは親父の方の河野が親韓だったことでへし折られ、今年も息子でもう一度地団太を踏まされた、という苦い経緯があるのだが。
自民党から派生した保守新党ではダメ、かと言って日本新党のような在特会的先鋭集団には乗り切れない、やはり維新のように地方で足場を固め、全国に勢力を伸ばす王道路線にロマンを感じる。

そういう思考が、韓国には決定的に欠けている。
保守と革新、右と左だけで世の中が決まるわけではないのだよ、特に日本社会ではそうした二極化は「水と油」なのだ。微調整を加え、時間をかけながら鉄を日本刀に鍛え上げていく、日本人はそういう物の考え方が性に合っている。ここが理解できないうちは、韓国や日本のメディアの選挙予想が当たることはない。この選挙の結論は、結局こうなるのかな?w

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