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ヴィーガン思想がどれほど矛盾しているのか?を滔々と語ってみることにする。

まずこの記事を書き始める前に、おいらがこの手の思想に偏向した人間にどういう感覚を持っているか、そうなるきっかけとなった事故のことを書いておきたい。

今、世の中には自分の主義主張が正義だからと大騒ぎをしている人間が何人もいる。ヴィーガンと自称する完全菜食主義者もその一部だ。昭和の昔からいた単なる菜食主義者(=ベジタリアン)は肉や魚を食べないが、ヴィーガンはそれらに加えて卵・乳製品・はちみつも口にしない。簡単に言えば植物以外を食べない先鋭的な一派だ。おいらが敢えてこんな書き方をしたことからもおわかりの通り、こういう物の考え方自体は昭和の昔からあったもので、今に始まったわけではない。新しい?御冗談を。

●ベジタリアンと聞いて、苦笑と共に思い出すF1ドライバー●
で、1980年代にエディ・チーバーというF1ドライバーがいた。彼は菜食主義者であると同時に動物愛護運動も展開していて、自分が乗るマシンに彼の主義を主張するメッセージを貼り付けていた。ルノー時代にはあのアラン・プロストのチームメイトだったこともあり、若いうちから速さで名を売っていたが「そういう側面」もある変わった人という印象にもあった。
そんな彼が、1987年のオーストリアGPにアロウズのドライバーとして出走した。ここは自然動物が自動車のエンジン音に驚いてコースへ飛び出してくることがあり、動物愛護を信条としているチーバーも予選の最中にウサギをひき殺してしまった。当時のF1界では1、2を争う高速コースで、当然ながら何かが当たったと気が付いた時には遅かったわけだが、事後にチーバーは相当落ち込んだと言われている。
この年のオーストリアGPは、他にもマクラーレンのステファン・ヨハンソンが鹿にぶつかる事故を起こしている。こちらはその衝撃でマシンのフロント部分が大破してしまった。動物が飛び出してくることは危険極まりない話だというのに、チーバーはそれよりもウサギの命を慮ったわけだ。・・・何かおかしいよね、これ。ヨハンソンは命にかかわる事故にならず、己の幸運を喜んでいたのだが、こちらの反応の方が普通だし、一般人のおいらにもそれは理解ができる。チーバー?いや・・・、それでお前が死んでいたら、残されたファンやチームの面々はどうするよ?そういう違和感を当時のおいらは抱いたのだ。

チーバーは1998年にアメリカのインディ500で優勝した。後に佐藤琢磨も2回優勝を記録した有名なレースで、表彰台でミルクを飲み干すシーンが名物として知られている。チーバーもその慣習に沿ってミルクを飲んだが、よほど嬉しかったのか調子に乗って2本目にも口をつけている。だが、チーバーは元々ミルクを受け付けない体質で、以降1週間に渡って体調不良に悩まされていたと言われている。ベジタリアンで動物愛護家として知られていた背景には、崇高な慈愛の精神とかに関係なく、動物由来のものを口にできない「そういう自分の事情」を主義主張にすり替えていただけなんじゃないの?とまぁ、今おいらは思っているのだがね。

●ヴィーガンの主張は矛盾だらけ●
まぁ、個人の主義主張にとやかく文句を言うつもりはない。どれだけおかしなことを叫んでいようが、おいらに関係のない場所で勝手にやっている限り干渉するつもりはない。だが、こちらに同調を強要するというなら話は別だ。受けて立つしかない。
ヴェジタリアンとヴィーガン、色々違いはあるのだろうが、外野から見ての最も大きな差は、ヴィーガンがとにかく好戦的だという点だ。しかも議論ではなく大声で抑えつけにかかり、場合によっては従わせようと実力行使までする。だから、こうしておいらも1本反論記事を書く羽目になっているわけだ。いい迷惑なんだよ、ヴィーガンって。

まず、ヴィーガンが自説の正しさを主張する際、挙げるポイントはおおよそ以下の3つに大別できるだろう。

①生物の殺害数が減る
②健康にいい
③環境にいい

なので、ここではこの3つをそれぞれぶっ潰していきたいと考えている。

①生物の殺害数が減る→農業が「業」である限り殺害数は減らない
人が自然界からの恩恵を受けているのは、何も動物を食べたり動物由来の材料を得るだけではない。農作物を得る為にだって自然界を改変している。収穫量をより多くする為に整地し、開墾し、水を引き、と本来の姿とは別のもの=畑、田んぼ、養殖池他にしている。その為に、どうしても失われる命は出てしまう。わかりやすく言えば、たわわに実ったリンゴを守る為に、それを食べようとやってくるイノシシやカラスを追い払ったり殺したりすることもある。それは、農業が「業」であり、人が利益を得る為に避けられないものだ。
ヴィーガンの中には、農業ではなく自然に生えているものを採取することだけを許容するという超先鋭的な一派もあるのだが、例えば野イチゴを人の為に採取してしまえば、それを食べて生きながらえようとしている動物の「生の機会」を奪うことになる。それは許されるのか?言っていることおかしくないか?ということなのだ。

要するに、人は自分の為に環境を勝手に変えなければ生きていけない動物だ、ということだ。だから、命に感謝していただこう、と日本人は食事の際に手を合わせる。ヴィーガンにはそういう感覚もないのだろうねぇ、物を知らないみたいだから。

それと、殺されるのがかわいそうだから、と家畜を開放しようということを言い出す奴もいる。牛にしろ豚にしろ、食肉にする為に人が品種改良を重ねた末に今の形態になっている、そんな自然界には本来存在していなかった動物たちを野に放ち、生きていけると思っているのだろうか?彼らは、人が与えた餌を食べて生きている、それをいきなり自分で餌をとって生きろ、なんて無理な話だとは思わないか?家畜は、家畜であるからこそ食肉になるまで生きることができる。彼らは、昨日まで自然の中で暮らしていたのを捕獲され食肉にされるわけではないのだ。この点を忘れてはいけない。
自力では生きていけなくなっている動物をいきなり開放する、それって本当に動物愛護と呼べるのか?例えが正しいかはわからないが、5歳児を家が狭いからと好きなところで暮らせと親が追い出して、一人でやっていけるのか?という問いに近いように思うのだが。家畜って、そういう存在なんだぜ?親なら無責任の誹りを受けるし、児童虐待だ。ヴィーガンは家畜でそれをやれという。何が違うんだ?

というか、そもそも家畜を開放するとして、それで農家や牧畜業の人が被害を受けるが、その賠償は誰がする?下手したら国家予算の一つや二つが吹っ飛ぶ額になるが、ヴィーガンはそれを賄えるのか?お花畑な理想論ばかりを振りかざして、現実に起きる問題から目を逸らすんじゃないよ。バカが。言うからにはその責任を負えよ、ガキじゃないんだから。

②ヴィーガンは健康にいい→バランスの崩れた食生活であることを自覚せよ
ヴィーガン食は生活習慣病を防げる、ダイエットに効果的、とまぁ、こう書いていくと一気にうさん臭くなっていくのだが、そもそも脂肪分を採取しなければ不要な脂肪が体内で悪さをすることもない、結局はそれだけのことだ。脂肪分だって人が生きていく上では絶対に必要なもので、生活習慣病はバランスの悪い食事を続けることに原因がある。必要な分を過不足なくしっかりとる、健康とはそれで維持していくものだ。小学校の家庭科で習ったはずだが、平成のゆとり教育では教えてもらえなかったのだろうか?不憫な世代なんだなぁ、ヴィーガンって。

栄養素の中には動物由来のものでなければ接種できないものもある。タンパク質やアミノ酸など、植物からだけで得ようとすればとんでもない量を食べなければならないケースだってある。だったら普通に鶏肉100gを食べて健康を維持した方が遥かに楽だし、無理がない。健康って、異常なことを続けて得るもんじゃないだろ、そんなもんどう考えたって不健康じゃないかw
そうそう、ヴィーガンは野菜過多の生活ではヤバいとわかっている層もいて、彼らはサプリメントで足りない栄養素を補給しようとする。でもねえ、動物からしか得られないものは、結局サプリの形はしていても原料は動物由来なんだよ。工場で化学合成できるものなど限られている。ヴィーガンはそういう部分を知らずにサプリを口にしているわけだ。やっぱバカだとしか言えないんだよねw

③環境にいい→ヴィーガンである必要はない
家畜の飼育には多くの犠牲が必要だ。大量の水に土地、その為の開墾と森林伐採、ヴィーガンになった人の中には、食肉の為に起きる環境破壊を避けようとそうなったケースもある。
だが、よく考えてみて欲しい。食肉をやめることだけが環境破壊を防ぐ方法ではないのだよ。食肉量を減らすならヴェジタリアンであっても事が足りる。振り切ってしまう必要はないのだ、要はここでもバランスなのだよ。

もちろん、この話にも詭弁はある。例えば、放牧されている牛がするゲップ、それに含まれるメタンガスが地球温暖化へ影響を与えている、と言われている。だが、食肉をやめればいいという展開にはなっていない。メタンが問題なら、その量をいかに減らすのか?を考えるのが人間ということだ。


ウシのげっぷは温暖化に関係しているの?
https://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/ecology0042/?msclkid=c00bc55ab55311eca379c3e0118092ce


食べることを拒否するのがヴィーガン、食べながら妥協点を見つけようというのが科学者、どっちが現実的なのか?・・・結局、ヴィーガンは常にこの理想と現実という話になってしまうのだなぁ。


なお、最近日本でもヴィーガンになる人が増えているが、それは一面だけを見て(もしくは教えられて)そうなった可能性が高く、ヴィーガンであることのデメリットが意図して隠された結果であるという面も否定できない。
一般的なメリット、デメリットを扱った動画があるので、ご参考までに紹介しておきたい。


【ゆっくり解説】返って健康を害す!?なぜヴィーガンになる人が続出するのかについて
https://www.youtube.com/watch?v=FN1jtbK0AHQ


【衝撃】ベジタリアンは体にいいのか?
https://www.youtube.com/watch?v=0ePeJQ7nKwI


●価値観の押し付け、鬱陶しいだけのヴィーガン●
矛盾点を論破したところで、ヴィーガンがどれほどこの世の邪魔者になっているのか、その実例も挙げておきたい。

①鯨料理の徳家の閉店を喜ぶクズ
胸糞の悪い話なので、まとめ記事のリンクだけで勘弁していただきたい。


ヴィーガンが鯨肉料理店「徳家」に嫌がらせのハガキを送りつける
https://girigiribasara.com/1539.html?msclkid=3f4730a5b55911ecae16897a3be8faad


まぁ、この「捕鯨と菜食主義」は昭和の昔から始まっていた騒動でもあり、それに平成になってからヴィーガンが乗っかってこういう騒動を起こしていた、となる。ここで徳家へ送り付けられていた手紙の下品な文面を見ていると、ヴィーガンが婚活BBAやツイフェミと精神構造が全く同じであることがわかり、これはこれで面白いものではあったのだが、迷惑をかけられていた側にとっては笑い事ではなかったはずだ。

②不謹慎グッズを自作し農家へ喧嘩を売ったバカヴィーガン
これも胸糞の悪い話なので、事の詳細はリンク先をチェックいただきたい。


ヴィーガンが牛の命を大切にしろとシャツを販売 案の定大荒れ 「いつもイライラしてるな」の声
https://xyzmegamax.com/?p=7913&msclkid=61dd8b26b55a11ec941fb53468da9be6


③当然、日本以外の「ヴィーガンの本場欧米」ではこの騒ぎw
・・・まぁ、あまりにあんまりな内容なので、詳細は割愛だw


【ゆっくり解説】ヴィーガンが巻き起こす炎上騒動について 世界のヤバイ人達が続出してる件
https://www.youtube.com/watch?v=1FnPrVax0-E


で、こうして騒動を起こすヴィーガンがなぜに生まれているのか?なのだが、この思想を商売にしている層とそれに乗せられている層、の二重構造が壊れ始めているからだ、とおいらは見ている。そしてこの二重構造はツイフェミや婚活BBAといった連中にも共通しており、実はここまで書いてきたこの記事も主語をツイフェミや婚活BBA、意識高い系などと置き換えても成立してしまったりする。
まず、ヴィーガンを商売にしている層だが、彼らは自分のプロフィールの先頭にヴィーガンと書くような連中だ。で、ヴィーガンに関する書籍を出し、セミナーやサロンに人を集めて講演なんだか説法なんだかをする、そういう層だ。ヴィーガン・インフルエンサーと呼ぶべき存在で、SNSでもガンガン発信を続けてきた。そして彼らの商売を支えるのが乗せられた層で、彼らが金を出すのでインフルエンサーは食っていける、簡単に言えば新興宗教みたいなものなのだ。

ところが、ここに来てこのインフルエンサーがヴィーガンと名乗ることをやめている。
そもそも、インフルエンサーと信者の関係は、大多数の一般市民の中でまずヴィーガンは先進的な思想であり、正しい主張をしていると喧伝し続ける必要がある。そうして目立った先に、自分へ金を出してくれる信者が集まって来るという仕組みだ。
だが、おいらがこうして突っ込めるほどヴィーガンの主張は矛盾だらけで、それがバレた結果これ以上ヴィーガン教の教祖をやっていても儲からないし、下手をしたら論破されて立ち位置そのものを失ってしまうことになる。
なので、それに気が付いた者からどうでもいい言い訳を口にしつつ脱ヴィーガンを始めている。


2年間続けたヴィーガンをやめようと思った理由 | HANAKO
https://www.youtube.com/watch?v=KRtCyfEYnCw&t=141s


問題は、取り残された信者の方だ。この層には共通の特徴がある。彼らはプライドが高く、怠け者なのだ。もっとはっきり言えば、学生時代にほとんど勉強をしなかったような連中で、努力も挑戦もせずに易きに流されてここまで来た、そういう類だと思えばわかりやすい。プライドが高いとは、頑固で自分は正しいと思い込むことで思考停止を起こしていることを指し、例えばヴィーガンという思想に触れるとそれ以外に正しいものはないと思い込んでしまう。そして怠け者なので、本当にヴィーガンの思想が正しいのか?と疑問をもったり検証することがない。なので、妄信的にインフルエンサーへついていくことになる。
だが、金にならないとインフルエンサーが離れた後、箍を失った信者層が、先鋭化してSNSで暴れ出したのが今、ということなのだ。彼らは矛盾だらけのヴィーガンの思想以外を認めないし、声を挙げれば挙げるほど矛盾点を指摘されて挫折する、そのうち声を挙げられるからというだけで言いがかりを叫ぶようになり、理不尽な物言いで世間を敵に回し始めているわけだ。理解されないので更に大声を出して反対者の声を抑え込もうとする、だからそれが他人からは「お前、ヴィーガンになって怒ってばかりだな」と突っ込まれるようになるわけだ。

こうした信者の姿、ツイフェミにしろ婚活BBAにしろ、まったく同じ「出来上がり方」であることがおわかりいただけるだろう。ツイフェミにも石川某や上野某のようなインフルエンサーがいるし、婚活BBAにもキャリア・プランナーといった類のインフルエンサーがいる。意識高い系なら、オリラジの中田やキングコングの西野がそれになるだろう。みんな騙され、乗せられた後に放置され、SNSや世間で暴れているわけだ。

まぁ、ここでは信者と呼んだが、もう皆いい歳をこいているんだろうと思う。ティーンエイジャーならまだしも、アラサー、アラフォーとなって、一つの価値観だけを後生大事に抱えているのも悲しい話ではないか。矛盾した持論を笑われながら叫ぶだけが生き方ではないのだ。他の考え方にも触れ、自分の抱えているものがどういうシロモノなのかを見直してもいいんじゃないかと思う。そのきっかけにこの記事がなってくれれば本望だ。

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