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日誌『アーティゾン美術館』

美術館に行くのが好き、とか周りに言いながら意外と知らない美術館が多い。というか知らない美術館のほうが多い。今日は東京駅八重洲口から徒歩5分(もしかしたら10分)ほどのところにある「アーティゾン美術館」に初めて行ってきた。


2020/10/13現在
▼石橋財団コレクション×鴻池朋子
 鴻池朋子 ちゅうがえり
▼第58回ヴェネツィア・ヴィエンナーレ国際美術展 日本館展示帰国展
 Cosmo - eggs | 宇宙の卵
▼石橋財団コレクション選特集コーナー展示 
 新収蔵作品特別展示 : パウル・クレー
▼石橋財団コレクション選特集コーナー展示
 印象派の女性画家たち
の4つの展示があった。

以下、私の感想メモ


ちゅうがえり

良い、めちゃくちゃ良い、凄く良い、とても良い。なにがと聞かれても、言語化は難しい。アーティスト達が感じたことを言葉にせず作品として表現しているのだ、多分そこから感じとったことを私が言語化することは不可能だと思う。ただ、「なにか」は感じた。「なにか」を感じる展示にはあまり出会うことはない。今月はアーティゾンを合わせて美術展に3回行っているが、「何か」を感じて心が踊ったのはここだけだ。6階の展示室全体を通して、「生命のめぐりあわせ」的なものを感じた。特に、毛皮が吊るしてあるところは身震いした。
うーーん、もう一度、いきたい。

Cosmo - eggs | 宇宙の卵

これぞ、現代芸術。わからない。印象に残ったのは「津波石」の映像展示と、三つの部族の物語。人間は自然ともほかの種とも共存しているのか、おもしろい。いのちってどこからきたんだろう。スピリチュアルにならずにはいられない展示だった。
気がつくと、口もとがゆるんでた。

パウル・クレー

パウル・クレーは知ってる。好きだと思う。ドイツのハンブルク美術館に行ったときには『金の魚』の絵を見た。本当にそんな名前だったのかはわからないけど、金色の魚が描かれているやつ。金魚というわけではない、赤くない、金色だった。
今日好きだと思ったのは『羊飼い』の絵。4匹の動物から羊を守るために間に立ちはだかっている羊飼いの胸にハートが描かれていた。心がある。それがよかった。ただ、ポストカードを買おうと思ったら『羊飼い』は見当たらなかったので、代わりに道化師が描かれているものを購入した。タイトルはうまく思い出せないけど、これも好き。帰ったら、ポストカードの裏をのぞいて、タイトルを調べればいい。

印象派

印象派も好き、印象派が好きって日本人らしいなとちょっと思う。印象派、好きな人多いですよね。
今回のメインは印象派の“女性画家”たち。私は印象派で活躍した女性画家がいたということを知らなかった。名前だけは知ってるけど、その人が女性か男性かなんて気にしたことがなかった。でも、勝手に男性が描いているものだと思いこんでいた、昔、表現は男性のみのものだったのだ、と。ちがうのか。よかった。いや、よくない。私の知識がよくない。これを機に、印象派の年代や時代背景を学び直そうと強く心に決めた。でも、そんなことはどうでもよくて、やっぱり印象派の絵画達は鮮やかだと思う。沢山の色で表現された光とか、その光を浴びた肌とか、粗いタッチで描かれているのに繊細である。曖昧な輪郭も、私好みだ。ところで、展示の中にアンリ・ド・トゥールズ=ロートレックの作品を見つけた。ロートレックも好きだ。今度三菱一号館美術館で展示がなされるらしい。それも見に行く予定。なんか、先取りしちゃった感じでちょっと申し訳なさを感じた。


とにかく、思っていた数倍よかった!なにより、これを大学生特権で0円でみれたのがすごい。お得すぎる。気になる人がいたら即訪れてみることをお勧めしたい。この展示は10/25まで。

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