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22  1/2-あっぱれな生き方

大切な友人との別れ

私の飼い主さんであるHelgaは この二年程の間に立て続けに二人の大切な友人である かおりけいこを失いました。

二人とも病気がわかった時には既に手遅れで 末期がんのステージ4でした。その後の告知された余命3年という月日もそしてがん治療による苦しい闘病生活の過程も まるでお互いをなぞるように酷似した様相で最後を迎えたのでした。

ただし 生き様と言う意味では 二人は全く違う選択をしました。

その話をさせて下さいね。

かおりの場合
 胃痛を訴える事が多く 事あるごとに胃の検診を受けていたようですが特に異常は見つかりませんでした。
それでも胃痛が治まらず診察を受けたある日のこと 医師から大腸がん検診を勧められて受診したのです。その結果はステージ4で既に手術不能の状態でした。
 その後家族以外には一切この件を伝えず 加えて現在のコ〇ナの流行により友人達とも自由に会う事もままならず、月日だけが足早に過ぎていきました。それでも体調の良い時には家族みんなと旅行をしたりして充実した最後を迎えたようです。

 いよいよ危なくなった時 家族から聞かれたそうです 知人友人に知らせなくて良いのかと。
『元気だった頃の私を覚えていてもらえたらそれでいいわ。それに勝手に私の事を憐れんでほしくないのよ。私は十分幸せだったから。』
そして家族の見守る中 残した最後の言葉は
『ありがとう それじゃ もう行くね・・・』


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