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No.4 訳アリ再投稿  ウメちゃんとハナちゃん その1 親の愛情

この間シバイヌモモの散歩中に 久々にご近所のウメちゃんとハナちゃんに遭遇したんです。それって誰? と思う方はこちらを是非読んで下さいね

二人のお話はこんな感じでした。
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『ハナちゃんは長女で下に弟がいるんだっけ。親はさあ 子供たちを分け隔てなく育てた・・・なんて言うけどさ あれは嘘やな。』
『そう? 親の愛情はそこそこ平等じゃないんかね。』
『それは建前さね。兄弟が多いと真ん中は 鬼っ子とか憎まれっ子とか言われたりするやろ。』
『ウメちゃんは確か5人兄弟の下から2番目だったっけ? 真ん中でもないし 既に対象外で どの枠にもはまらないわな。』
『何だいそれ。人の事を手に負えない売り物にもならない規格外品みたいな物の言い方やめとくれ。』
『だってさ ほらあたしって あんたと違って長女だし 顔も性格も可愛いいし 親はもうメロメロで蝶よ花よと育ててくれたわけだからさ。』
『可愛かったとか そんな事よく平気で自分の口で言えるね。』
『可愛いかったなんて過去形にしないでくれないかい 今でも十分 イケテルからね。
 ハハハまあこの歳だよ、こんな事自分で言わなかったら誰が言ってくれるって言うのさ。でもね最初の子って言うのは親にとっちゃ何もかもが初めてだからさあ 大切に育ててもらったのは事実やな。』

『うちの場合は まず長男が生まれて このお兄ちゃんは鼻筋の通ったなかなかのイケメンやったから親は喜んだらしいよ。
その次が長女のお姉ちゃんなんだけど透き通るような色白で目元の涼やかなちょっとはかなげな感じの赤ちゃんやったから 周りからは18歳までは生きられないんじゃないかって心配されたくらいさ。言っとくけど今も健在だよ。』
はかなげな赤ちゃんだったお姉ちゃんが今も健在ねえ。笑えるわ!何の根拠も無しにこういういい加減な事を言うご近所さんの思い込み程当てにならないもんは無いね。』
『うちの親としては子供は2人で十分て思っていたらしいけどな 3人目ができて・・・ ここからが あたしの人生の悲喜劇の始まりや。』


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