OLの愛液、ラブジュースという普通の映画をたまたまケーブルテレビでやっていたので見ました。

ずいぶんストレートなタイトルだなと思った割にはR18ではなくR15だったので、これは名作の予感がして、最初からゆっくり見ました。ストーリーは30歳位の独身OLと20歳位のフリーターの男子との、まぁ、普通の恋愛の話しです。少しだけ古い映画だったので時代的には男子がそろそろデジカメ買おうかなと言っていたので、その位の時代の話しだと思います。お話し的には退屈な日常を淡々と生きる二人が出会い恋という生き甲斐を見つけてセックスをして、若い男子が徐々に距離を取って行くというお話しです。普通です、普通過ぎて、こんなに普通を表現出来る映画監督なんて凄いと思いました。台詞も普通です、女性が好きって言うと男子が俺もと答えます。夜中に突然男子が訪ねて来ると直ぐには部屋に入れずに玄関迄出て迎えます。そしてこんな夜中にどうしたのと女性が尋ねると、男子は会いたくて来たので部屋に入っていい?と聞きます。ちゃんと許可を得て入る所が礼節をわきまえている普通の青年です。セックスもまぁノーマルの範囲です。男子が女性の部屋でCD見てたら長渕のCD見つけて、このCDだけ浮いてると言われたので友達が置いていったと話して、そのCDを元彼に返しに行って、元彼が別れた後に付き合った女に振られたと話し、それで何故か元彼とセックスして、元彼とセックスして改めて男子への愛情を深め急いで帰って男子を抱きしめてあげなきゃと複雑な女心を覗かせ、女性がこれから年を取っていくって考えない?だって胸とか垂れて来るんだよって言うけど、枯れ始めを意識し始めた女性の焦りとこれからの男子の能天気さとが噛み合う訳有りません、でもお互い好きです、しかし女性はリアルを見越した好きです、男子の好きは刹那的です、と言うお話しで、1時間飽きずに普通を見させる手腕は凄いと思い、この監督に感服しました。終わり方も別れたのかどうかよくわかりません、男子の写真を破ってゴミ箱に捨てて、でもその後に電話で話してというようなお話しです。愛液とかラブジュースに関係有る会話は唯一、セックスしてる時に濡れてるねって普通の事を男子が言ったくらいでしょうか。

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