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やった vs やらない

「夫が育児しない」「夫が家事をしない」

こんな恨み節を周りのママさんからよく聞きます。私たち夫婦は、近所の同じ月齢の子供を持つママ&パパと知り合う機会が偶然あり、良く皆で集まります。実はパパ会というものが存在して、パパ達が集まって皆で子供を見てくれたりするのですが、その中での話を聞く限り、落第点を突きつけられているパパですら「育児も家事も凄い頑張ってる」そうなんです。

なんでここまで認識がズレるのでしょうか

これは私が感じる事ですが、多くの場合、男性の「やった」は全てお膳立てされた環境で最後のタスクをこなしたに過ぎないケースが多い気がします。どんな仕事にも、目に見えるアクションと、事前準備や下調べ、あるいは頭の整理や試行錯誤というような目には見えない隠れた作業がありますよね。目立たない下作業は全くしないのに、最後の報告だけこなして仕事を横取りされた気分になった事がある人は多いと思いますが、男性の家事・育児への参加ってそういう風に見えてしまう事があるのではないでしょうか。

おむつを替えた、お風呂に入れた、ご飯をあげた。

勿論それ自体はありがたいですが、おむつの在庫管理や発注、ゴミ箱の設置やメンテも引き取ってくれないと分担しているとは言い難い。お風呂、ボディーソープやシャンプー、お風呂のオモチャやバスチェアの選定・調達はママ任せじゃないでしょうか。ご飯、ママが準備してくれたご飯を食べさせるだけで「やったよ」と言ってませんか?

育児は普通の仕事に比べて目に見えない仕事が多い。特に小さい子は「死なせない」という物凄く根本的なところから気を遣って物事を考えなければならないし、全てが大人とは勝手が違う。その張り詰めた感じも、夫婦とはいえ共有するのは難しいのです。

さて、どうしましょう。

私は、小さな事でも良いので、ママがパパに完全に任せられる仕事を増やす事をおすすめします。例えば、週末の食事は全てパパが管理する。指図されたメニューを作るんじゃなくて、お買い物も、調理も、献立の決定も一式お願い出来れば、ママの頭の中から「料理」というタグがついたタスクの全てが消えてこれは本当にスッキリします。別に出来合いの物だって良いのです。お風呂担当になる。入れるだけじゃなくて、お風呂の安全管理や備品の選定・調達もやりましょう。そうすると「お風呂」関連のスイッチを完全にオフにできます。

もっと小さな事でも良いのです。うちの夫は離乳食の中で、白米と餃子の担当です(笑)。子供用の少し柔らかいご飯、炊いて冷凍して、ストックの管理もしてくれます。餃子も残りがなくなると自ら気づいて作って冷凍しておいてくれます。これ、もう私はこの2品について一切気にしないでOKという状態になるので、凄く切り離した実感があるんです。自発的に動いてくれるので、私への見え方も全然違います。ちょっとずつ全部をやろうとするのではなく、同じエネルギーを使って狭くても分野を決めて関連業務を一括して引き取るイメージです。ママからパパに家事・育児の分担をお願いする時も、そういう切り出し方を心掛けると気持ちにちょっとした余白ができると思います。

最後に、私の周りには旦那さんは家事・育児の負担は少ないけど、その分自分より稼いでいるので不満はないという人も結構います。各家庭、それぞれです。私たち夫婦は借金も生活費も折半なので、できるだけ平等な分担を目指し、試行錯誤しながら少しずつ折り合いをつけています。

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