見出し画像

キロク②病気を子どもに伝える

貧血が酷くて数日入院する。
くらいに思ってる娘に、病気について話すときが来た。

私達ですらまだ病気を受け入れられていないのに、
もう話すの?と思いつつ
抗がん剤治療を始めるため、話さなければならない。

10歳。わかることも多く、まだわかないことも多い。
ただ、我が子はわからない事柄も視覚的・空間的に捉えるのが上手。
(親ばかバンザイ)

たまたま行ったスーパー銭湯で
多分脱毛症だと思われる女の子に遭遇したことで
髪の毛が抜けたり、生えてこない病気があること
病気の治療で髪の毛が抜けることがあること
そして、自分の髪の毛を寄付してウィッグの材料にしてもらう仕組みがあることを話していた。

そして、その話を聞いて
腰まで伸ばしていた髪の毛をヘアドネーションしたのが病気発覚の1ヶ月前。

さらに、世の中が緊急事態宣言で止まっていたとき
たまたま「はたらく細胞」のアニメを全部観ていた娘。

すべて、この10歳にして人生最大のピンチに対して
神様が「偶然」という形で様々な準備をしていたかのようだった。

主治医の先生と相談して、
病気のことについてきちんと包み隠さず説明することに。

先生は、イラストを用いて
血液の中でどんなことが起こっているのか
治療をすることでどういうことが起こって病気が治っていくのか
薬の影響でどういうことが副作用として出るのか
「がん」という言葉を使わずに、わかりやすく説明してくださった。

話を聞きながら、泣いていた娘。
病気の内容よりも、治療で髪の毛が抜けることよりも
「半年以上入院する」ということが相当ショックだったよう。

先生の話を受けて、病室に戻った際に娘に伝えたことは

つらい・しんどい・痛いことが起こるかもしれない。
でも、それは病気を治す過程であることを忘れないで。
これから我慢しないといけないことは、
すべてお母さんが元気になったあとに叶えてあげる。
・・と。

抗がん剤治療が始まる2日前のことの出来事。
今まで謎だと思っていた数々の不調が
すべて白血病から起こることで、その原因がわかって安堵すらしていた娘。
改めて我が子の強さを再認識した1日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?