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[詩 現代詩 ことば]

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2020年9月の記事一覧

生きていた

ただもう 呑んでいるだけ というよりは 勝手に喉に流れ込むんだ まるで自動書記だ いばれることではないけれど 憂さ晴らしが必要なほど たいした生き方しちゃいない 落ち込んで自棄になるほど 盛り上がってやしないんだ ただもう 焼酎水割り、水無しで、だ ただもう 呑まずに生きてられますかって話 酔ってりゃいやでも 朝が来ますか 死んでいなけりゃ 朝が来ますか 集合住宅の脇を抜け 朝焼けのブロック塀に滑り込むと 味噌汁の香り 今日着るシャツが浮かばずに 涙が溢れて 生きていた