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もみの木との出会い

トントントン事務所のドアをノックする音ですべては始まりました。

「こんにちは」見知らぬ訪問者です。白髪交じりのズングリむっくりのクマの様な人が入ってきました。

お客様なのかと感じましたがすぐさま違う事に気づきました。

今思うと何か怪しげな雰囲気を醸し出していたことを、、、、

「あの~よろしいですか?」

「何ですか?」

「少しお時間をいただけますか?」
という事で話を聞くことになります。何やら営業のようです。営業にしては身なりがみすぼらしく普段着にしか見えません。これで何の営業なのか?自分に芯身構えることになります。

なんだかうさんくさそうなやつが来たな自分のセンサーが反応します。見た目に営業する格好ではありませんしあやしさだけが全開です。

そこで彼が切り出します。

「あなたの仕事をサポートしたい。もみの木をあなたは知っていますか??」

「もみの木??」

「クリスマスツリーの木ですか?」ぐらいしか思いつきません。

もみの木の説明が始まりますが、全く入って来ません。自分自身が木が好きで無垢材を使った家づくりをしていますからでもこの時はまだ木は全てがいいという事しか自分の頭の中にはありませんでした。

木は体に良いが世間一般の常識でした。

もみの木には不思議な力があると説明は続きますが「もみの木の木でしょ」ぐらいにしか受け止めることは出来ませんでした。

各県に一社づつ探していますとの事でした。今思うとビジネスパートナーではなく彼のビジネスだったことを。

そうは知らずに進んでいきます。

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