見出し画像

美濃国 石灰山之図 美濃石灰焼之図

美濃国 石灰山之図

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『大日本物産圖會 第1帖

石灰は、人みんに●すること至大なる物なり。まづその  一、二をあげて、いんふねあいせして、石垣、泉水、たき、水上にてつかふ。諸器、物紙の製造に加ふ。其外、用ひる所、おびただ  し。石、山中の青石、夜色、石青、白石、とうにて、近江美濃よりいだす物を上等とす。中、三尺程●て、矢を以て●破し、山上より磨落なしおとし、くだ●の●●●ものは、下品とす。

山中の青石  夜色  石青  白石  等にて
近江美濃より出す物を上等とす


美濃石灰焼之図

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『大日本物産圖會 第1帖

石灰いばいやくには、平窯ひらがま●●がまの両種ありて、やぐらは高さ一丈、間経まはり三尺、中真ちうしんの穴をかたの方細くなし、底に穴あり。石と炭とをはさみ、幾重もかさね、下よりやきて、火気くわきを登ぼらせ、下の穴より灰をかきいだせり。かくて、次第に、石を炭を積み添へ、やきはじめより、凡、百日昼夜たゆること之なし。

石灰を焼には  平窯  櫓がまの両種あり
 櫓は高さ一丈間経三尺
中真の穴を下の方細くなし底に穴あり
下の穴より灰をかき出せり



筆者注 ●は解読できなかった文字を意味しています。
新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖