この note では『大和名所図会』の挿絵ページを翻刻します。本文ページは大正時代の活字版があるのでそちらを参照してみてくださいね。👀 → 国立国会図書館デジタルコレクション『大日本名所図会 第1輯 第3編』(大正8年)
※ 「後撰集」は、後撰和歌集。
※ 「抑」は、そもそも。
※ 「ほのみそめたまひし」は、ほの見初め給ひし。ほのは、接頭語ほの(仄)、ほのかに、かすかに。
※ 「沾徳」は、江戸時代初期の俳人。水間沾徳。
※ 「ふるの」は、布留野。
※ 「古語拾遺」は、平安時代初期に書かれた歴史書。著者は 斎部広成。
※ 「翠巒」は、緑色に連なる山々のこと。
※「峩」は、峨。山がけわしくそびえるさま。
※ 「飛泉」は、高い所から勢いよく落ちる水。滝、瀑布。
※ 「白虹」は、霧やぬか雨などのとき見られる白色の虹。
※ 「寒聲」は、寒さを感じさせる風や水の音のこと。寒声。
※ 「廬山の銀河三千尺」は、李白の『望廬山瀑布』(廬山の瀑布を望む)をモチーフにしていると思われます。
※ 「五鈷」は、密教で用いる法具で、金剛杵のひとつ。五鈷杵。
※ 「宸筆」は、天子の直筆。勅筆
※「入御」は、天皇・皇后・皇太后が内裏へはいること。
※ 「大塔宮」は、護良親王の通称。大塔宮。
※ 「魏」は、雄大でおごそかなさま。巍巍、魏魏。
※「文徳實録」は、勅撰の歴史書「六国史」の第五、『日本文徳天皇実録』。
※「三代實録」は、勅撰の歴史書「六国史」の第六、『日本三代実録』。
※「詞林葉抄」は、南北朝時代に書かれた万葉集の注釈書『詞林采葉抄』。著者は由阿。
※「神楽注秘抄」は、室町時代中期に一条兼良が著した書。
※「峻抜」は、山などがけわしくそびえていること。
※ 「続後撰」は、続後撰和歌集。
※ 「神名帳」は、神社とその祭神の名を記す帳簿のこと。神名帳。
※ 「玄賔菴」は、玄賓菴。
※ 「玄賔僧都」は、奈良時代から平安時代前期の法相宗の僧、玄賓。
玄賓説話と和歌
※ 「発心集」は、鎌倉時代の仏教説話集。
※ 「 銭起」は、唐の詩人。
※ 「俤」は、おもかげ、顔つき。
※「定家」は、鎌倉初期の歌人、藤原定家。
※ 「井蛙抄」は、南北朝時代の歌学書。
※ 「さとびたるすのこのはしつかた」は、里びたる簀子の端つ方。
※ 「堀川院」は、堀河天皇のこと。また、太政大臣関白 藤原基経 の邸を堀川院といい、円融天皇・堀河天皇の里内裏としても用いられました。
※ 「巽」は、南東の方位。
※ 「隠口」は、泊瀬にかかる枕詞。
※ 「八雲御抄」は、鎌倉時代初期の歌学書。
※ 「詞林採葉抄」は、南北朝時代の万葉集注釈書。詞林採葉抄。
※ 「壬二集」は、鎌倉時代初期の私家集、藤原家隆の詠作を収めたもの。
※ 「菅神」は、天満天神。菅原道真の神霊。
※ 「安井御門跡」は、京都仁和寺の脇門跡。正式名称、蓮花光院。開創は、殷富門院(後白河天皇 皇女 亮子内親王)の御願によって仁和寺境内に建立された御堂。
※ 「道信卿」は、藤原道信。
※ 「人はいさ心もしらず… 」は、紀貫之の歌。
※ 「素堂」は、江戸時代前期の俳人、山口素堂。
※ 「叡覧」は、天子が御覧になること。上覧。
※ 「うらぐはし」は、心にしみて美しいこと。うら麗し。
※ 「堀川百首」は、平安時代後期、堀河天皇の御代に編纂された歌集。
※ 「夫木」は、夫木和歌抄。
※ 「菟田郡」は、宇陀郡。
※ 「鬼谷子」は、春秋戦国時代の楚の思想家。縦横家のひとり。
※ 「瀛州」は、『史記』に記されている三神山のひとつで、三神山には仙人が住み、不死の薬があるとされているそうです。三神山は、蓬莱、方丈、瀛州。
※ 「糸竹」は、和楽器の総称。「糸」は琴・三味線などの弦楽器、「竹」は笛・笙などの管楽器。
※ 「横佩右大臣豊成」は、奈良時代中期の官人、藤原豊成。南家の祖、藤原武智麻呂の長男。
※ 「讒」は、そしる、よこしまの意。
※ 「草葉の|露《つゆ」は、草の葉に置く露がすぐ消えるところから、人の命などのはかないことのたとえ。
※ 「不意」のふりがな「ゆくりなく」は、思いがけなく、突然にという意。ゆくりなし。
※ 「厭離穢土」は、 仏語。煩悩に汚れた現世をきらい離れること。
※ 「佽求浄土」は、 仏語。極楽浄土を心から願い求めること。
※ 「素懐」は、かねてからの願い。特に、出家・極楽往生の願いのこと。
筆者注 ●は解読できなかった文字を意味しています。新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖