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「籾草循環農法」を知れば最強野菜ができる!


◎「籾草循環農法」とは

 独自の野菜作り方法についてご紹介します。この方法は、身の回りにあるものを活用し、お金をかけずに農薬を使わず、化成肥料も使わず、動物性の堆肥も使わず、石灰等のph調整もせず、連作障害も気にせず、それでいて本当においしい最強の野菜を作る手法です。



 ん~~怪しい!!




土に種を蒔けば野菜ができる!!
と思っている人も初心者には多いものです。


◎無農薬へのこだわり


最初は独学で野菜作りに取り組んでいた私ですが、なかなか理想の野菜ができずに悩んでいました。そんな中、「雑草はどこでも生えるのに、野菜はうまくできていない」ということに気づき、雑草並みの野菜を作ろうという目標を立てました。

 そして、さらに無駄をなくし、自然に近いやり方を模索する中で、「籾草循環農法」という手法を開発しました。

 この方法は、身の回りにある資材、家庭の生ごみなど、なるべくお金を掛けずに手に入るものを活かすことで、驚くべき結果を一作目から得ることができます。
 これは誰にでもできる方法です。(やるかやらないかはあなた次第です!)やればできます。


◎雑草マルチの間違い

 野菜の種をまいた後に、その周りに籾殻や藁、枯れた草などを敷き詰めます。そして、野菜が育つにつれて、それらの素材が自然に分解して土壌を豊かにしてくれるお陰です。

と、そう簡単にはいきません。

 では、「籾草循環農法」では一作目から結果を出すためには、どうしているのかというと、畝に乗せた籾殻や藁・草などの有機物を分解してくれる菌や微生物がいなければ何にもなりません。

 よく聞く失敗談で、畝に刈った草を乗せて雑草マルチしてますがいつまでたっても枯れた雑草が乗ってるだけでその下から雑草が生えてきて余計にめんどくさいことになってます。という事を言われます。アルアル

 当然です!!
 当然畑やプランターの土には菌や微生物はいますが、はっきり言って絶対数が足りません。
 かといって菌資材を大量に畑にまいて土地を寝かせて何か月か後に植え始めるのも待てない。

 はっきり言って籾草循環農園の畑でも雑草を乗せておくだけで野菜が勝手にできる土が出来上がるまで、最低3年は掛かりますが、これでも早い方です。そこまで菌や微生物を増やしまくって、ようやく雑草マルチや収穫後の残渣を置くだけで、害虫被害なし病気に強くて美味しい野菜ができる魔法のような土ができるのです。


◎籾循農ではこれを使う


 では、一作目から土ができるまでの間、籾草循環農法では何をしているのか?

まず材料。
米ぬか・油かす・籾殻・雑草・生ごみ
これが必要最低限の材料です。
これだけ分かってもちゃんとした野菜はできません。というよりこの材料の使い道を間違えると、野菜も土も最悪なものができてしまします。

ここから先は、土の菌や微生物の絶対数を増やす方法増えた数を減らさない方法をお教えいたします。家庭菜園の経験や専門知識は不要です。やる気と行動があればできるようになります。
※今回はプランターではなく地面でお野菜を作る、お庭や、畑での栽培用となってなす。(プランター用は次回)

 その前に大前提として、基本的に畑を耕さない「不耕起栽培」で行うことです。
 ただし、畑を手に入れた最初の畝立て時に限っては米ぬかと籾殻を蒔いた後に軽く土を起こして畝を立てます。
これで1週間もすれば作物植えられます。

※籾殻と米ぬかの調達方法は別で述べますので省略します。

 籾草循環農法では読んで字のごとく籾草堆肥(もみくさたいひ)というものを作ります。

そして、この籾草堆肥を作るのに必要なぼかし生ごみたい肥が必要になります。逆を言うとこれだけでほぼオールマイティーな要素が出来上がります。

◎作る手順

ぼかしづくり(籾草循環農法の菌種を最初に作ります)
生ごみたい肥づくり(できたぼかし生ごみぼかし漬けを作ります)
籾草堆肥作り(雑草籾殻・ぼかし・生ごみたい肥を合わせて水を掛けて発酵させる)
④切り返して発酵むらを改善させて二次発酵させる。

 これで短期間にちゃんとした野菜ができる土である籾草堆肥の完成です。

ここで大事なのは、ぼかしを畑に直接撒かないこと・生ごみたい肥を直接畑に入れないことです。


◎真骨頂の使い方

 雑草の形が崩れ土のような形になってきたら畑に持ち込めますが、多少未熟でも大丈夫です。
 この籾草堆肥を畝へ蒔くのですが、絶対に混ぜないでください。上に重ねるだけです。5㎝程重ねられると十分ですが3㎝位でも大丈夫です。
 重ねたら、すかさずお野菜を植えてください。自作の苗ですとそのまま穴をあけて植える。種ですと籾草堆肥をかき分けて下の土に植える。
お野菜ができたら収穫をして、その畝を耕さず、表面を軽くレーキなどで均して形を整えたら、また籾草堆肥を重ねてすぐに植える。これの繰り返しです。

 大事なことは収穫後間をあけないこと!畝を耕さないこと!水をあげないこと!(播種時に水を撒いてもいいですが、私は撒きません。)


◎虫や病気の対処法

 最初の方は虫食いや病気も出るかと思いますが、その対策はせず、ひたすら続けていき、その中で食べられるほどのお野菜を有難く頂いていくことです。
 虫食いは土ができていないバロメーターになります。それを対処すると今後の土づくりが進まなくなります。籾草堆肥をしっかり重ねて一つの畝で年間三回野菜を作ることができればその畝には15㎝もの籾草堆肥由来の土があることになります。2年もすればその畝の土全体が籾草由来となります。繰り返しやっていくことで今より悪くはなりません。良くなっていくばかりなのでそれを信じて虫対策や病気対策を我慢して、その労力を籾草に注いでください。

あちこちに生えた草を刈るのは普通だとかなりの重労働でメンタル的にもやられがちで、家庭菜園が続かない人の殆どが雑草でやられます。

しかし、籾草循環農法はその草が必要で籾草堆肥を畝に乗せるのが楽しみで草を刈りますので、かなり草刈りがはかどります。よその草をもらってやることもあります。(笑)


◎まとめ

 この方法で育てた野菜は、私たち「人」が野菜を作るのではなく、野菜を育ててくれる土の菌や微生物に餌として「籾草堆肥」を与えて土を育ててます。その恩恵で野菜が土から菌や微生物から養分をもらい、太陽の光で光合成をして作られた養分の余剰を今度は菌や微生物にお返ししてお互いが育てられています。
 そのため、通常の栽培方法で育てたものよりも、栄養価が高く、味わいも格別なのは当たり前のことなのですが、これを味わうためには今日では自分で育てるしかありません。
 また、小さいお子様の好き嫌いや、アレルギーを予防するにはこれが一番です。
 自分の手で育てた野菜ではメンタル的、身体的にも豊かな喜びを与えてくれます。

「籾草循環農法」は、ただ野菜を育てるだけではありません。これは自己満足ではなく、食卓に豊かさと健康をもたらす手法です。ぜひ、この方法を活用して、自分だけの最強の野菜を育ててみてください。

この方法は、大規模農家さんには向かないものの、家庭菜園や趣味としての野菜作りに最適です。また、地球環境にも優しい手法であり、自然との共存を促進することができます。また有機物を使うことで炭素の使用量が増え空気中の二酸化炭素等を固定することにより、温室効果ガスの削減にも貢献でき、地球環境の改善にも貢献できます。

以前の記事で籾草堆肥を作っているブログも書いておりますので是非覗いてみてください。

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