意味怖#6 「廊下の灯り」

「ふぅ、暇だしYouTubeでも見るか」
パソコンを開きYouTubeを見る。怖い話の動画があなたへのおすすめに出てきたので見ることにした。
「お風呂でだるまさんがころんだを言うと、後ろに何者かが現れ…」
あー！怖っ。もうこの動画はやめよう。
俺はパソコンの電源を急いで切る。
「そろそろ風呂に入らなきゃな…あれみたばっかだけど」
親はいつも仕事で帰りが遅く、こんな時間帯なのにまだ帰ってきていない。だが風呂に入らなければ不潔なので、怖いが入る事にした。
「風呂場までの道の電気を全部付けよう」
そうして、自室から風呂場までの電気を全て付けた。いよいよ入浴だが、未だにだるまさんがころんだが頭に浮かぶ。
だんだん怖くなってきたので早めに出ることにする。
一応後ろを振り返ってみたが…誰もいない。よかった。安心した俺はつい歌を歌いながらタオルで体を拭き、廊下の電気を付けながら自室へ戻った。

【解説】
語り手は自室から風呂場へ行くまでの電気を全て付けながら風呂場へと向かっていたのにも関わらず、廊下の電気を付けながら自室へと向かっている。この家にはもう1人誰かがいるという事。