意味怖#1 「事故物件好き」

A「おいB、近くの山にある家が事故物件になったらしいぞ」
AとBは事故物件等の心霊スポットが好きで度々事故物件に行っては楽しんでいる。
B「山って、あの山だよな？あんなとこに民家あったっけ？」
A「あるんだよ、それが。そんで、そこに行ってみないか？」
B「霊とか出そう？」
A「どうやら父、母、姉、妹の家族構成らしいから1人くらい出るんじゃないか？」
B「じゃあ今度の日曜に行ってみようぜ」

そして日曜日、AとBは事故物件へ出かけた。
B「ほんとにあるんだな、こんなとこに…普通じゃ気づかないぞ」
A「まあ、中へ入ろう。間取りは知ってるからさ」
A「まずここが玄関で、左はトイレ、右はリビングだ。階段を上がるとすぐ2人の子供部屋と親の寝室があって、奥へ行くと物置部屋がある」
B「子供部屋辺りに出そうじゃないか？カメラも持ってきたから写真撮ってみよう」
BとAは子供部屋で写真を撮る。すると、写真には2人の子供らしき霊が写った。
A「うーわ。いたな」
B「ああ、いた」

2人はさすがに怖くなり家から飛び出した。
B「いやー、面白かった。霊も写ったし」
A「また来たいな。警察が来て調査しないといいけど」

【解説】

Aはあの家の住人を自ら殺して無理やり事故物件にした。Aが間取りについてやたら詳しかったり家族構成を知っているのはそういう事。最後にAが言ったのは「また来たいから警察によって立ち入り禁止にならないといいけど」ではなく「警察が来てこの殺人がバレないといいけど」という意味。