ヴァサラ戦記の登場人物達〜二次創作について

　二次創作を書く時に私がやっていることは、「その人の所に行ってインタビューをする」ことで、ふと思いついた人のところへ行って、「最近どうですか？」とマイクを傾けるイメージです。
　そうすると、ジン君はヒルヒルとルトのことを話してくれて、カムイ様だとヴァサラ総督に対する様々な思いを語ってくれ、マリア王妃だと息子への思いを語ってくれたりして（意外と、ダニィ王についても愛情があって、「あの人も悪い人じゃないのよ」と語ってくれるので、元々は素直で優しい人だったのかなあと思ったりしてます）、それを文章にする感じが近いかなと。
　
　そんな中で、一番語ってくれないのがヴァサラ総督で、何度インタビューに行っても何だか耳障りの良いことしか話してくれなくて、私としては、「…ホントに…？」と思うところがあったりします。
　まあでもこれは、（おそらく60〜70代くらいであろう）ヴァサラ総督が語っていることなので、今となっては実際そう思っているのかなとも思うんですね。でも私が聞きたいのはそれじゃないので、「これは若い頃のヴァサラ様に聞くしかないな」と思いました。
　で、国王軍として働いている頃のヴァサラ将軍にお話を聞きに行ったのですが、どうも、それなりに充実して満足した時間を過ごしているようで、しかも忙しそうであまり話を聞く時間も見つけられず（笑）
「これはヴァサラ様が国を出た時一緒に旅して知っていくしかないんだな」と思ってからの今です。ストーカーの如く、コソコソついて行ってすいません（汗）

　そのことを改めて考えてみた時、
なるほど、カムイ様に比べて、だいぶ人間味を感じないんだな。
ということに気づいたわけです。「ヴァサラ総督」が立派すぎて本質が見えない感じ。

　カムイ様は、今で言う機能不全家族育ち（アダルトチルドレンっぽい）に近いと思うので、「そばに母性がなかったんだな（母親的役割を十分に果たす人がいなかったり、家が安全基地ではなく、子どもの頃から親や大人のような役割を果たさなければならない部分があった〜カムイ様だと、マリアが病気なので気を使い、思い切りぶつかったりワガママを言えなかったとか）」「自分の本当の気持ちがわからなくて自分を大事にしないだろうし、だとしたら自分に自信がないだろうな」「何かを成した実感として目にみえる評価が欲しいだろうな」等、育ちを考えると人間性がわかる感じがするわけです。
　一方ヴァサラ様は、少年の頃は「母親の思い出が美しくて激しいので愛がどんなものか十分にわかり相手を信頼するのがデフォルト。良し悪しの本質は体感的にわかっていて、意志がかたく実行力と爆発力はある」のですが、ただ、「単純で純粋である」という感じがするんですね。そんなフシが国王軍に入ってからも感じられたのに、一人旅から帰って来た途端に「神の如き超人」になっていて、致命的弱点が全く見えなくなった気がして、そこの経緯が全くわからない気もして。多分、その、経緯がわからない、謎な部分が多いところが人間味を感じないのかなと思いました。

　カムイ様についてもちょっとわからないところがあって、それは、完璧に闇落ちする寸前の「誰を信じていいかわからないんだ」という所です。
　ヴァサラがいない/いなくなった問題もなんとかするぐらいの手腕があり、天才系で優秀であり身分に相応の実力とカリスマ性がある、もう十分に大人であるカムイ様が闇落ちする最後の1押しとしては幼すぎる理由な気がしまして。
　なのでこれも、そうなる何かの布石がたくさんあったんだろうなと思うんですね。カムイ様、これについては全然語ってくれないので、これも
「若い頃のカムイ様を見ながら知るしかないかー」と思っているのが今です。
（ところで闇落ち後には全く感じなかったのですが、若い頃のカムイ様は割とマリア王妃に気持ちが残ってる感じがします）

　以上が、現在、ヴァサラ様の旅について行っているのと、同じ頃のカムイ様を観察している理由だなって。週末ルーティン感想を書こうと思っていたら浮かんで来て、どこかで処理しないと感想書けないぞ、と思ったのでここで気持ちを処理してみました。

　今週もヴァサラ様は世界のどこかを旅していて、カムイ様は国務に追われてるんだろうな。カムイ様から「何か疲れた気がする」と言う心の呟きが先週くらいから聞こえているので、ちょっと観察しに行ってみようと思います。