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身体を汚すってなに?

  私の物理的な身体は何人とセックスしたのか数えられない程で、とにかくたくさんの人とした。たくさんと言っても50、60人くらいか。それは誰かに強制されてはなくて、その時は必要とされることが嬉しく、もちろん怖くはあったけど、お酒と精神安定剤で誤魔化して、何とか3年くらいそんな日々を過した。そのうち2年は決まった2,3人としかしなかったけど。。お金はたくさん入ってきて、その貯金で今も生活が支えられていて、毎月メンクリにも通える。
  中村文則という小説家の「私の消滅」という本を一昨日読んだ。風俗経験がある、ゆかりという女性が出てきて、たくさんの人に身体を汚された。というようなことが書いてある。その感覚は今はピンと来ない。彼女は無理やりレイプされたり性的暴行を受けたけど、私は望んで風俗というお仕事をしたからなのか。でもやはりなにか、共感みたいな思いは確かにあって、もやもやとしている。汚されたと感じるのが怖いっていうのもあるのかも。
  風俗というお仕事は最も歴史ある職業のひとつで、これからも公的かは分からないけど、グレーゾーンでも、人類が滅ばない限りあり続けるものだと思っている。これだけ合理的に物事を行おうとしている政府が無くそうと思っても無くせないんだから今もあるんだろうなとぼんやり考える。
  風俗業は女なら誰にでもできると思われがちだが、そういう訳ではないと私は経験上思う。もちろん履歴書や身分証明書すら要らないという点では、女性であればよっぽどおばあちゃんでは無い限り、誰でも風俗嬢にはなれるだろう。
だけど風俗穣になったから即お金が稼げるという訳では無い。歩合制だから、自分でお客さんをとって、売り上げた分のちょうど半分くらいが自分の手元に入る。お店によると思います。例えば、60分16000円という価格設定なら、1時間出勤すれば、8000円が手に入る。
こう書くと、
毎日1時間出勤して8000円稼げれば、人前で裸になり、知らない男性と裸で交わるのも、慣れてしまえば案外悪くないのではと思えてくる。300日毎日1時間働くだけで240万円も稼げる計算になる。
だが実際にはそれは不可能に近い。
毎日欠かさず1時間もお客さんがつくことは現実的に無理だ。1時間という短い時間のために、16000円プラスホテル代を払える男性は現代日本では稀有で、リピートしたとしても1週間に1回が限界ではないかと思う。となると、1週間毎日1時間分のお金を自分に払ってくれるお客さんを少なくとも7人は見つけて、その7人に1年間ずっと自分を指名させ続けることが必要になってくる。
幾ら人が多い新宿でも、それは不可能だということは簡単にわかる。
だから、結局何がいいたいかというと、それなりに売れて、稼げた自分には、なにか特別な価値があるって、思いたいっていうこと。そう思いたいってことは、いまは、かなしいこと。

目が疲れたし、やることもあるし、ある程度すっきりしたので途中で終わります。

なんだか最近、自分に風俗経験があることが気持ち悪くなってきたので、少しでも有意義なものにしたく、また、客観視したくて、書きました。

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