左目の話 その1

僕は今年の4月に左目に病気を患った。
古本屋のバイト中に目をかいてしまったことか、はたまた落ちたレンズを洗って使ってしまったことか、要因が複数あってどれが原因かはわからない。

病名ははっきり言われなかったが、角膜潰瘍かそれに類似するものだったと思う。
担当医は病名を言ってくれなかったが、1番最後にみてもらった時に「潰瘍は治っているから通院の必要はないよ」と言っていた。このことと症状からおそらく角膜潰瘍だったのだろう。


3月が終わろうという頃、僕の目には異変が起きていた。自室に居る時はなんともないのに、ベランダに出てみると太陽の光で左目が痛んだ。目を開けるのが辛いと感じた。
私は疲れているだけだろうと思い、普通に生活していた。バイトにも行っていた。
しかし、日に日に痛みが増していき、室内の明かりでも痛みを感じるようになった。

4月1日、僕は痛みで目覚めた。朝5時頃のことだった。
目を開けようとすると頭に激しい痛みが走った。左目が痛いと言うより、左側の頭が痛む感じだった。

病院に行かなければと思った。
しかそ、僕は一人暮らしで親との距離は遠い。近くに友人はいたが、早朝に起きているはずもなく、自力でどうにかするしかなかった。

僕は左目を手で覆い、スマートフォンで調べた。
救急車を呼ぶべきかどうかを。
検索結果に救急車を呼ぶべきか、症状から判断してくれるサイトがあり、やってみると救急車を呼ぶべきだという結果が表示されていた。

少しパニック状態ではあったが、自分で救急車を呼び、必要最低限の荷物をまとめた。パジャマだったので着替えようか、でも片手で着替えるのは大変だし...と迷っているうちに救急車が来た。
救急隊員に保険証とお薬手帳を持ってくるように言われ、バッグに入れてパジャマのまま救急車に乗った。パジャマを着替えられなかったのでとりあえず上着を持っていった。

#角膜潰瘍 #救急車 #一人暮らし #左目