左目の話 その2

早朝に左目が開かなくなり、救急車を呼んだ僕。
歩くことはできたので自力で救急車に乗った。
救急車の中で、救急隊員の人に色々と質問された。
服用中の薬、病歴について、目の症状はいつからか...
答えているうちに病院に着いた。

病院に着き、担架で運ばれている時の振動で痛みが生じた。頭がかち割るかと思った。

対応してくれた先生に無理やり目を開けられ、下まぶたを綿棒で擦られた。2回やられた。
「もうしないと思うから安心してください」と言われた。
めっちゃ痛かった。
応急処置として目薬をさされた。

その後、通常の診療時間になり、眼科で詳しく診てもらうことになった。

左目を手で覆い、受付で書類を渡され、パジャマ姿のまま移動するのは結構辛かった。
恥ずかしいというよりは、左目が痛すぎた。
病院のロビーは日光が入るような仕組みになっていた。
光が当たると目が痛む状態の僕にはこのロビーが敵に思えた。
『設計したやつでてこい、呪ってやる』
そう思っていた。ただの八つ当たりだ。

眼科での診察は検査から始まった。
1つ1つの検査は時間が短いため、目を開ける時の苦痛(物理)も我慢できた。
検査終わりに左目をガーゼで覆って貰った。
だいぶマシになった。すごく有難かった。

それから診察の順番を待った。周りにはいろんな人がいたが、眼帯をしている人はいなかった。
待っている人の大半は老人だった。耳の遠い人もおおいらしく、看護師さんは大変そうだと思った。
当の本人達は慣れているらしく、戸惑うことなく対応していた。純粋にすごいと思った。

人間観察をしているうちに名前を呼ばれた。
診察室に入ると、30代くらいの女性医師が座っていた。
事情を説明し、左目を見てもらうことになった。
眼科では目の状態を見るために、至近距離で光を当てられる。それが僕には地獄だった。
無理やり目を開けられ、至近距離で光を当てられた僕は反射で目を閉じ、上半身を仰け反らせてしまった。すごく痛かった。びっくりした。
そんな僕を見て、医者のお姉さんは
「はーい、頑張って~」
と当たり前のように告げた。
診察に慈悲はなかった。当たり前だけど。

その後今の目の状態を説明してもらい、目薬と塗り薬を処方してもらった。
検査をしますと言われたが、痛いのが嫌だし病院に来てからすでにやられていると説明し難を逃れた。
まあ、逃げたおかげで原因となる菌を特定できなかった訳だが。

色々あったが、なんとか診察を終え、ようやく帰ることができたのは、10時頃だった。

つづく

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