左目の話 その3

ある朝左目の痛みで目が覚め、救急車で病院に行き、情け無用の女医さんによる診察が終わった僕には第二の試練が待っていた。

診察が終わり、次回の予約をし、受付に書類を渡し、会計の順番を待つことになった。

診察の待ち時間に母親にLINEで報告し、会計を待っている間にもLINEでやり取りをしていた。
母親にどうやって帰るつもりなのかを聞かれ、僕は気づいた。
自力で帰れないことに。
母親の提案で友達に迎えに来てもらうように頼むことになった。
仲の良い友達のグループLINEでお願いしてみたが、既読がついただけで返信がなかった。
かなしみ。

パジャマなのでバスで帰るのはさすがにやばいと思い、渋々タクシーで帰ることに。
病院代とタクシー代合わせて諭吉レベルの費用がかかってしまった....。

タクシーの運転手さんにお願いして、途中で100円ショップに寄ってもらい、眼帯とガーゼとサングラスを購入した。

午前11時頃、ようやく家に帰ることが出来た。
ひとまずバイト先に事情を説明し、バイトを休ませてもらった。
さすがに朝の5時から起きていた上にタクシーで車酔いをしたので眠ることにした。

お昼すぎ、僕はスマホの通知音で起きた。
友達からのLINEだった。
内容は、少し前まで寝ていて今メッセージを見たけど迎えはいる?というものだった。
悲しいことに既に自宅にいたので事の顛末を伝えた。
ありがたいことに、これ以降の通院は全部車で送り迎えしてくれた。
自分が学校に車で行く時はついでに乗せていってくれた。
ほんとにありがたかった。

持つべきものは友達。

余談だが、この日は4月1日で、新元号の発表日だった。
数日前までは覚えていたが、色々ありすぎて忘れており、他の人より数時間遅れて『令和』という単語を知った。

こんな感じで最悪な状態で新学期を迎え、潰瘍が治ったのは5月中旬だった。
8月末の今現在、左目は未だに光に弱いようで、調子が悪かったり、ライトなどの強い光が目に入ったりすると痛む。
スマホを長時間見つめるのもあまり良くないのかもしれない。
また病院に行ってみるべきかなと思いつつ、めんどくさくて行っていない今日この頃。

コンタクトは適切に使うこと、目を擦らないこと、あとは嫌でも病院の先生の言うことは聞くこと、これが今回の教訓。

とりあえず、左目の話は一旦終わり。何かあればまた書くかもしれない。

病名聞いとけばよかった....。

#左目 #一人暮らし #救急車 #角膜潰瘍 #友達