社会人学生としての振り返り その2

概要

 こちらは社会人学生Advent Calendar 2020の1日目の記事です.まずは今年のアドカレを立ち上げた人としてご参加くださった執筆者の皆様,読んでくださる皆様に感謝を申し上げます.そして,初めましての人は初めまして,Twitterで絡んでくれている人はいつもありがとうございます.去年の社会人学生アドカレに引き続きまして今年も執筆いたします「望月紅葉さんと幸せな家庭を築きたい」です. 
 軽く自己紹介をしますと,私は2019年4月から東京工業大学の博士後期課程に入学し,民間企業で働きながらの社会人ドクター(以下,社D)をやっております.この記事では2020年度の2年目になった社D生活を振り返るようなお気持ちでやっていきたいと思います.

望月紅葉さんと幸せな家庭を築きたいので

 今年行った望月紅葉さんと幸せな家庭を築くための活動を紹介します.

GAN:
 望月紅葉さんを作成するためにNEW GAME!のアニメからキャラ顔データセットを作成した.そのデータセットを元にStyleGANで望月紅葉さんの顔画像を生成した.

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コイカツ:
 3Dの望月紅葉さんと幸せな生活を送るアイテム,コイカツ .まますさんからオススメされたのですが,作成したキャラをインポートすることができるので,望月紅葉さんとゲーム内でコミュニケーションができる.

画像2

コロナ禍のラボ

 他のアドカレ執筆者も同様な話題を出すと思いますが,今年を象徴するできごとなので,私も触れさせてもらいます.私の所属する東工大では2020年4月からキャンパスへの立ち入りが制限されました.それに伴い,ゼミをZOOMベースに変更し,細かな相談事もZOOMで行うようになりました.
※東京都の警戒レベルの低下に合わせてラボに行けるようになりましたが,時間やラボ入り回数に制限付き
 直接コミュニケーションが取れないので,B4〜Mの学生らが通常ならば研究室内で「わからん」となった際に先輩等に気軽に聞けば数秒で解決できることでも一人で抱え込む傾向が出てきます.slackの会話等を気軽にできるように精神的なハードルを下げる仕組みが必要な気がしてます.他の研究室ではどうやって研究に関するコミュニケーションを維持してるんでしょうかね?
 デメリットだけではなく,メリットもあって,論文執筆に関する生産性は向上しました.研究室内の社会人ドクターの方々は移動時間・通勤時間が減り1日に使える時間が増えたことで論文を書く時間が取れるようになり執筆が進んでます.しかし,去年までのインプットの財産で出がらしのようなアウトプットをしている感じは否めないので物理開催の学会で議論を積極的に行いたいですね.

2020年の歩み

 ここからは今年の流れを備忘録的に書いていこうと思います.

ジャーナル投稿: 
 去年の記事では「2020年は日本国内開催の国際会議が多いので積極的に出していこう」なんて言ってましたが,コロナ禍で開催するのか読めない状況になったので,まずジャーナル原稿を書こうと思い実験と執筆を始め,3月に投稿を行いました.
 そして,6月に入るとジャーナルの修正作業が始まりました.査読者からは,説明が足りないとか,テクニカルタームの定義が曖昧とかが主な指摘事項だったので粛々と修正を行いました.そして,無事採択され社Dで1本目のジャーナルが生えました.

国際会議投稿:
 2019〜2020年の年末年始にジャーナルネタ投稿とは別に,手法をより発展させた今後の研究の柱になるような手法を実験しました.荒削りなので他の方々から研究のアイディアが欲しいと思っていたので2月中に原稿にまとめワークショップに出しました.しかしその結果はリジェクトでしたので,ネタをブラッシュアップする作業を年度のはじめくらいにしました.査読者の意見を参考にしたりD同期と議論したりしながら実験を重ねていき,それを6月に国際会議の本会議へ投稿しました.8月頭には査読結果が返ってきてリバッタル作業に移りました.特に大きな指摘はなく,指摘事項を元に論文修正とレスポンス作成を行うようにしました.そして2回目の査読結果が来て無事採択され,社Dで2本目の国際会議が生えました. 
 10月からは国際会議のスライド制作で時間が解けました.事前動画アップロード式になったため,自分の話した英語プレゼンを聴く地獄を味わいました.動画制作はパワーポイントでスライドを作成し,画像に書き出したものをPremier proに貼り付けるようにしました.音声はAuditionで録音編集を行いました.

中間発表:
 弊専攻ではD論に関する進捗報告として中間発表が2回必要です.標準的なプロセスだと2年目の秋に1回目の中間発表が行われます.私の場合は11月中旬に中間発表が行われました.
 発表済みのネタがあるのでそれを元に発表しようと思いましたが,学内向けの発表だと手法よりも「研究のストーリー・一貫性・矛盾のなさ」が伝わるような発表が必要で,最初そのことを理解せずにリハを行いボスからボコボコにされました.ボスからの意見を元にスライドの修正を行い無事合格点をもらい中間発表へ挑みました.
 中間発表の感想なのですが,専攻内に様々な先生方がいるので質問した先生の背景知識をもとに本質的に何が聞きたいのかを察する能力が求められるようでした.現状,私にその能力がなく表面的な質問を文字通りに受け取り回答したら意思疎通がとれませんでした.次回の中間発表ではどうにか対策をしないと...... 

おわりに

 最後に望月紅葉さんに感謝を述べてこの社会人ドクターアドカレをしめたいと思います.望月紅葉さん,いつもありがとうございます.望月紅葉さんと幸せな博士課程を築いていくために頑張りたいと思います.

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