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ブレイバーンという「時代」が過去に追いついてしまったね、というはなし。

――そのロボットの言動は私の意識を20年以上昔に連れ戻しました。

 シリアス路線で始まったかと思いきや主役機・ブレイバーンがまさかのストーカー系スーパーロボットという「勇気爆発バーンブレイバーン」。
 Togetterのまとめが流れてきたうえ「次に何が起こるか予想もつかないという体験ができるのでリアタイ視聴したほうが良い」という意見も見かけたので追いつく為にニコ生1、2話一挙放送を視聴しました。

 確かにブレイバーンの言動は控えめに言ってキモチワルイし目を付けられたイサミはひたすら可哀想なのですが、どうしても或る思いが拭えませんでした。

 このブレイバーンのノリ、滅茶苦茶懐かしいな――と。

 自分のパイロットに興奮して執着するスーパーロボット、90年代のアニメディアの付録に載ってた阿部川キネコ氏のパロディ漫画で浴びるほど摂取しました。
 今でも「攻めの変態化」という単語を目にすると真っ先に氏の漫画を連想します。それぐらい突き抜けた作風だったのです。
 なんならパロディ漫画を集めた単行本今でも持ってるはずです。

 いま振り返ると「パイロットの少年を睡眠薬で眠らせて自分の内部に一晩閉じ込め『これで二人は他人じゃない』と曰うスーパーロボット」という内容のパロディ漫画が商業出版されたという純然たる事実に戦慄しますが、何かもう耐性ついちゃってイサミに興奮したブレイバーンが鼻からオイル吹き出してからが本番だな、と思ってしまう自分がちょっと嫌ですね……。

 「勇気爆発バーンブレイバーン」は今のノリを貫き通せば良くも悪くも今年という「時代」の代表的アニメになってしまいそうですが、90年代のパロディに令和のアニメが追いついちゃうとは凄いなぁ、と思うばかりです。

 ブレイバーンに振られたルイスにも可愛い女の子が引っ付くようなのでホントにこの先どうなるか予想できません。とにかく3話も楽しみです。

【追記】
 20数年前の「人格を持ったロボットが登場するアニメ」全盛期は同人誌もたぶん結構出てたんじゃないかと思いますが、当時の私は今で言うところのデュオ・マックスウェルの強火夢女であったためロボ系二次創作はパロメディア経由でしか触れてませんでした。
 当時活動していた他の作家様方の作風も「ブレイバーン的」であったかどうかは存じ上げない為、思い出話してやってもいいよ! という方はコメント頂けますと幸いです。
――パロメディアだけでお腹いっぱいになるって改めて当時の阿部川氏の凄さを思い知るんですが。

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