代官山蔦屋書店で金色の龍神様にお会いしたはなし。
まずはこちらの動画をご覧下さい。そして画材は何なのか考えてみて下さい。
――正解はなんと鉄錆です(正確には錆と酸化皮膜)。絵の具のたぐいは一切使用されていません。緻密な描写と美しい色彩は鉄錆だけで構成されているのです。
そんな物凄い技術を持つ「錆師」YASUKA.Mさんの個展「あなたの生きる世界で」が代官山蔦屋書店で開催中です。
私のファン歴
私がYASUKA.Mさん(以下、YASUKAさんと記載)の個展に行くようになったのは2020年、代官山蔦屋書店では初の開催となる「錆びついた記憶」からです。
錆で描かれた青い蝶、真っ直ぐ長い一本の羽。一号館のフェアスペースに飾られた作品は個展タイトルが示すように静寂をはらんでいるように私には感じられました。
それ以来、代官山蔦屋書店で開催される個展には必ず足を運ぶようにしています。
いざ代官山蔦屋書店へ
今回の個展は初日に伺いました。ほんとうは朝イチに行きたかったんですが、通院の予定があって開店後一時間ちょっと経ってからの到着。
龍守りを購入
初日と言うことでYASUKAさんご本人が在廊されており、挨拶しつつまずは「龍守り」を選びます。
YASUKAさんの個展での作品販売は通販か抽選販売で会期後渡しが基本ですが、買ったその日に持ち帰れる小品が出されることがあります。
今年は辰年なので龍の鱗モチーフの「龍守り」を先着販売。発表ツイートがバズったので、ご存じの方がいらっしゃるかもしれませんね。
作品鑑賞
龍守りの会計を先済ませてから改めて作品鑑賞です。まずはこちら、「幸福の音」。
YASUKAさんの作品集表紙やSNSアイコンに使われている、ファンの大半が「YASUKAさんと言えばこれ!」と思うであろう作品です。
この絵を実際に見られただけで既に大満足なのですが、他の展示作品も素晴らしいものばかりです。人気の「鉄錆の栞」含め龍モチーフの作品が多かったです。
作品以外の販売物は作品集、ポストカード、トートバッグなどがありますが、中でも凄いのが特殊印刷による複製原画。紙とは思えないほどキラキラで再現性が高いです。原画は既にどなたかの元に渡っているのでこちらも必見。
「あなたの生きる世界で」
個展のメインビジュアルにもなっている「あなたの生きる世界で」は圧巻の一言に尽きます。
間近で見ると様々な色が複雑に絡み合ってご神木と金龍さまを形作っているのがわかります。
そして凄く優しい顔立ちをしているのです、金龍さまは。
YASUKAさん曰く、この作品は「今を生きる喜び、安心感」を表現しているとのこと。
従来のYASUKAさんの作品は先述のように静寂、それも「生命が燃え尽きたあとの静けさ」を感じるものが多いという印象がありました。
しかし「あなたの生きる世界で」の金龍さまは真逆の生命力に溢れています。
神社に奉納される前に間近で拝見する機会をくださったYASUKAさんとオーダー依頼主の方には感謝の気持ちでいっぱいです。
購入させて頂いたもの
龍守りはいちばん鱗らしい模様と思った青ベースの作品を選びました。
3/13に開始した通販では龍神様の慌てた表情がかわいい鉄錆の栞を無事予約。YASUKAさんは画風の幅が広いのも魅力!
YASUKA.Mさんについて
「材料・道具代をカンパしてあげよう」「もっと記事書いて!」「面白かったからコーヒー1杯おごったげよう」と思われましたらサポートいただけますと幸いです(*´ω`*)