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[読書感想文]#2 「 君たちはどう生きるか」を読んで

ちょっと前にもめちゃくちゃ流行ってましたよね。本屋をぶらぶらしていたら見つけた本です。
SNSを見返しても、反響がすごかった本なので、どんな内容なのか興味深いです。

この本は、原作自体はかなり昔で、吉野源三郎さんという方が書いた本です。当時もかなり人気だったそうなのですが、それを羽賀翔一さんという方が漫画化してくださり、現代でも読みやすくしてくれました。

主要な登場人物は、主人公であるコペル君と呼ばれる男の子と、彼のおじさんです。コペル君が毎日の中で、家族や友達との出来事からいろんな疑問を持ち、それを叔父さんと話して学び、成長していくという話です。

自分が面白いと思った部分を抜粋していきます。

人間は分子

中学校の理科の授業で、分子について習ったコペル君が、人間も分子と同じなのではないか、と叔父さんにはなしているシーンがありました。

目を凝らしても見えないような遠くにいる人も、世の中という大きな流れを作る1人で、自分達もそのうちの1人である。と、おじさんは話します。人間が自分を中心としてものをみたり、考えたがる性質は、とても根深く、がんこなものだそうです。

人は大人になるにつれて、天動説(太陽が地球の周りを回っているという説)のような考え方から、地動説(地球が太陽の周りを回っているという説)のような考え方に変わっていくそうです。自分も、あくまでこの広い世の中のたった1人にすぎないということを、早く自覚することが大事ということでしょうか。

人間の値打ち

コペル君の友達の1人が、貧乏な家庭のうまれで、少しでもお金を稼ぐために学校を休んでまで働いていました。それを知ったコペル君は、なぜ彼のように立派な人間が、貧相な生活を送っていかなくてはいけないのか、と疑問をもちます。

それに対しておじさんは、
「人間の値打ちは、お金の豊かさでは決まらない。」と伝えます。お金がなくとも立派な人間は世の中にたくさんいるし、反対にお金をたくさんもっていても馬鹿な奴は馬鹿である、といいます。お金が増えたからといって、人間として立派になったりはしないのである。だからこそ、人を身につけている物の裕福さなどで判断したり、貧しいからといって、上から目線な態度で接するといった行為は愚かであると。

貧しくとも、立派に生きている人たちはいて、それは尊敬に値することである。お金の裏にある、その人物の人間性を見定めることが大切なのである。
年収2000万以上の男としか結婚しないとか言ってるバカな女性の方もたくさんいますしね。年収が低くとも立派な人間はたくさんいるのでしょう。

「失敗から学ぶ」の本当の意味

人は成長していく段階で、自分が本来どういう人間なのか理解していかなければいけない。では、自分がどういう人間なのか教えてくれるものはなんなのか。それは、困難や苦痛、数々の失敗だそうです。

それらにぶつかった時に、本来の自分が浮き彫りになり、それを認めない事には人は成長できない。
弱い自分を認めるというのは、時には惨めで辛いことかもしれないけれど、それをしなくては何度も同じことの繰り返しになる。
それが、「失敗から学ぶ」ということである。

まとめ

そしてコペル君は、本のなかでの多くの出来事から学び、こう考えて生きるようになったそうです。

「太陽みたいにたった一つの大きな存在が、世の中を回しているのではなく、誰かのためにという小さな意志が一つ一つ繋がって、世の中は動いている。」

そして最後に筆者からここまで読んだ我々に一言、

「君たちはどう生きるか。」

かなり考えさせられる本だったなーと思います。
おじさんがコペル君に対して、こうしていかないとダメだよと伝えたことに、自分は果たしてどうなのかと考えさせられます。漫画だったので、非常に読みやすいうえに、学べる事も多い、素晴らしい本だと思います。全部の本をこんな感じで漫画化してくれる方とかいたらめっちゃ助かりますね。どなたかお願いします。

ということで、読書感想文2冊目は以上です!!
次は、どんな本を読もうか。

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