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読書:データ・ドリブン・マーケティング その1(マーケティング格差)

第1章 マーケティング格差

多くの企業がデータ・ドリブン・マーケティングを行えていない。

活用できている企業は上位2割くらい。

その理由は?

・目標値を設定してない

マーケティング投資収益率(ROMI)、正味現在価値(NPV:Net Present Value)、顧客生涯価値(CLTV:Customer Lifetime Value)など効果測定指標

・マーケティング予算策定の時に財務計画を立てていない

・ルールがない

マーケティング案の選別、評価、優先順位付けなど

・対照実験による効果検証をしていない

・スコアカードがない

・データベースがない(データ取ってない)

・エンタープライズ データウェアハウス(EDW)を持っていない

・施策実施の判断にデータを活用してない

・マーケティング資産のモニタリングをしていない

などなど

データを活用したマーケティングを行うように設計してないから、必要なデータもわからないし、データもそろわない。ってことかな。


マーケティングにおける重要な指標とは?

①ブランド認知率

②試乗(お試し)

③解約(離反)率

④顧客満足度(CSAT:Customer Satisfaction)

⑤オファー応諾率

⑥利益

⑦正味現在価値(NPV:Net Present Value)

⑧内部収益率(IRR:Internal Rate of Return)

⑨投資回収期間

⑩顧客生涯価値(CLTV:Customer Lifetime Value)

⑪クリック単価(CPC:Cost per Click)

⑫トランザクションコンバージョン率(TCR:Transaction Conversion Rate)

⑬広告費用対効果(ROAS:Return on Ad Dollars Spent)

⑭直帰率

⑮口コミ増幅係数(WOM:Word of Mouth、ソーシャルメディア・リサーチ)

分からない指標がいっぱい。これから説明があるらしいので、一旦おいておく。


事例

目的に合ったターゲットリスト→パーソナライゼーション→個人にカスタマイズされたWebページ(トラッキングしやすい)

とか

スポンサーをしている選手のカーレースに合わせてキャンペーンを実施→キャンペーン前後の売上高を比較(効果測定可能な設計)

とか

ダイレクトメールを送る顧客のセグメントをEDWとデータ分析を使って細分化→効果を詳細に測定・把握(来店率、購入金額)


データ・ドリブン・マーケティングの基本は、成果をトラッキングすること!

効果測定→成果を生む活動を特定→費用を集中


マーケティング費用の配分は?

平均値でいくと、

ITインフラ・組織能力に14%、需要喚起に52%、ブランディングに10%、CRMに12%、市場形成に12%。

ポイントは、業績上位の企業は平均値より、

ITインフラ・組織能力(16%)、ブランディング(13%)、CRM(14%)に費用を多く分配している!

(割合なので、実数値が気になるところだけど・・・、一旦置いとく)


データ・ドリブン・マーケティングの戦略立案のためのフレームワークとは?

戦略目標(自社を知る)→データベースを構築する/分析する(顧客を知る)→顧客分析/顧客ターゲティング(顧客をセグメンテーションする)→マーケティング・キャンペーン(データ・ドリブン・マーケティング)→個人情報問題(信頼関係を構築する)→マーケティング指標(成果をトラッキングする)

ポイント!

・完璧なデータを集める必要はない!

8割の成果をもたらしそうな2割のデータがなんであるかを見極める

・エクセルから始める

データ規模が数千であれば専門ツールを導入する前にエクセルでやってみる

・顧客データを得るためには、それに見合った価値を提供せよ

価値提供&安全な管理により信頼関係が築かれる

・成果のトラッキング

これに関しては次の章で!


書籍は、

Data-Driven Marketing

Mark Jeffery 著








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