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私の中のキャンプブームは多分終わった。けれどキャンプはするし、旅をする

最近よく聞くキャンプブームの終焉。

確かにここ数年、特にコロナ禍の最中のキャンプブームはすごいものだった。どんどん新しい道具が生まれ、テレビにも取り上げられ、Webメディアも数え切れないほど作られた。

私はそのブームに明確に乗ってという形ではないにしろ、キャンプを始めたのは概ね昨今のブームの最中だった。

大体2019年ごろの冬、私はゆるキャン△でソロキャンプを知り、キャンプを始めた。

初めて2,3年ほどはかなり積極的にキャンプ道具情報を漁り、次のキャンプはどこに行こうと考えている毎日を過ごしていた。

キャンプを始めてから丸5年ほど経とうとしてる現在、多分私の中のキャンプブームも一区切りついたのだと思う。

でもそれはただの終わりではなく私の旅の一部になったということな気がする。という話。

キャンプを始めたきっかけ

冒頭でも少し触れたけれど、キャンプを始めたそもそもの一番初めのきっかけはゆるキャン△だ。正確には、ゆるキャン△のしまりんにソロキャンプの魅力を教えてもらった。

2018年の冬アニメ、『ゆるキャン△』第一話。

1人でキャンプ道具を積んだ自転車を漕ぎキャンプ場へ向かうしまりん。キャンプ場に到着すると手際よくテントを設営していく。程なくして低い椅子にポンチョにくるまりながら座り、本を読む。寒さを感じて薪を集めて、これまた手際よく焚き火を起こす。そしてなでしこと出会いなんやかんやあり、夜になって姿を現す富士山を眺める。


なにこの時間の過ごし方!、!!良すぎ!!!!

当時初見だった私の感想はこれだった。

アニメの作り方も大変よくて…の話をしだすと長くなりそうなので割愛。

ゆるキャン△を見てソロキャンプに興味を持ったのが2018年1月。

でもすぐにはキャンプを始めなかった。

定期的にネットで調べていいなーとは思いつつも、当時大学生でお金がなかったし、大学生活をダラダラ謳歌するのに忙しくしていたからだ。(つまり堕落していた)

転機は2018年末、気まぐれでタイムズカーシェアを借りて山梨へ出かけたとき。確かバイトやらなんやらでメンタルがやられていた気がする。免許をとって初めての1人での長距離ドライブだった。

ほうとうを食べたり富士五湖周辺の気持ちのいい道路を走り、最後に訪れたスポットがゆるキャン△1話の舞台となっていた本栖湖、浩庵キャンプ場(浩庵荘)。

その時に見た富士山が美しすぎた。

ツンと刺すような年末の冷たい空気に、パッキリとした雪化粧をして本栖湖を眼下に見る富士山。

そして、アニメゆるキャン△1話を初めて見た時の感情を思い出した。

次の瞬間には「よし、キャンプ始めよう」と決心していた。

ちゃんと浩庵荘にあった交換ノートに書き宣言してきた。

キャンプにめちゃくちゃハマった

そこからは早かった。

19年1月に発症した胃腸炎(ガチで辛かった)が治るなりすぐに欲しいと思ったテントを購入し、まだやめときなーとの親の制止を無視しながら地元のキャンプ場へデイキャンプに出かけた。

ブルーシートが初々しすぎる。ご飯食べて昼寝して帰った気がする。

そしてTwitterでキャンプアカウントを作り情報収集しつつ、ブログも作ってアウトプットもした。

やっぱりアウトプットもするとよりのめり込むというか、控えめに言って本当にどハマりしていた。

毎月のようにキャンプに出かけた。お金も移動手段も持ってないので、電車やバスを使って、あまり高くないキャンプ場へ。

このころ斜め撮りにはまっててマジで変な構図の写真しかない。やめてほしい。

回数行けるよう、なるべくお金がかからないようにしていた覚えがある。

交通手段、お金の制限がより沼を深くしていたのかも。縛りプレイは楽しいからね。

青春18きっぷを使って、キャンプ道具を背負って九州から神奈川へ移動しながらキャンプ旅をしたこともあった。

こんなフリーダムなスタイルの旅は定期的にしたい

フェリーに乗ってわざわざ伊豆大島へキャンプしに出かけたり、自転車への積載もやってみたり。

その頃の楽しみっぷりはブログに残っているのでみて欲しいんだけど、とにかくハマっていた。

就職する、バイクを買う

マジでハマっていた時期が大学時代3年間くらい。

そこからの大きな転機が就職とバイク。

就職すると、今までは授業がある年でも週3くらいでしか大学へ行っていなかった文系大学生から、週5で職場へ出て行かなくてはならない社会人になってしまうわけで、生活習慣が大きく変わってしまうのは明白だった。

貴重な土日は身体を休めることに使うことが増えた(それでも他の人よりは元気に動き回っていた方だとは思う)。

ひとりで横浜の万葉の湯行くとかしてた

ただ、お金は増えた。1年目は実家にいたので、家に入れていた3万円以外は全部好きなように使えた。アホなのでまじで全部使ってた。

主な使い道はやっぱりバイクだったと思う。

納車されてすぐのころ、友人たちと伊豆へいったとき。(左から2番目が私のDUKE)

入社して最初のプチボーナスで頭金が払えるようになった瞬間、ローンを組んで390DUKEを契約した。

バイクってマジでお金かかる。本体もそうなんだけど、保険とかヘルメットやウェア、バッグや周辺機器。移動するとなったらハイオクのガソリン代や高速代、観光費(これはもはや楽しんでるだけ)。

この頃はキャンプ道具よりバイク用品を買うことの方が多くなってたと思う。

もちろんキャンプに行くこともバイク購入の目的の一つとしていたのでキャンプにも行った。

1週間単位の休みが取れた時にはバイクにキャンプ道具を積んで旅をしたりした。

北海道を走り回ったり。

でもこれらはどちらかというと"旅"という側面が大きくて、以前みたいに毎月のようにがっつりとしたキャンプには行かなくなっていた。

私の「旅のスタイル」・「遊び方」のひとつになった"キャンプ"

このnoteを書いている日の朝。本栖湖にて。

そして、今。

それまで間にカメラを手に入れたり登山を始めたりと色々な出来事があったけど、最終的に言えるのは、キャンプは私の「旅のスタイル」・「遊び方」のひとつになったんじゃないかなということ。

確かに3年ほど前は、自分の中でキャンプブームが訪れていて、脳内の5割は常にキャンプみたいな感じだった時期もあった(やばすぎ)。

でも今はもともと好きだった"旅"にキャンプが収まった感。

先述したような長期旅の手段としてのキャンプ泊や、もちろん焚き火も料理もがっつりする"キャンプ"も。

"あ、旅したいな"と思ったら「バイクで行く?徒歩で行く?それとも山に登る?写真撮りに行く?宿泊はキャンプ?ゲストハウス?いい宿に泊まる?今回はがっつりキャンプ?」とさまざまな選択肢が上がってくる状態。それが今かも。
(こう見ると私のこれらの趣味のベースって"旅"なんだなって改めて思う)



ちょうどよく世間的なキャンプブームにも終わりが来ているらしい。

そうするとふらっと好きなところへキャンプに行くことができるようになる。はず。(ブーム禍はそもそもキャンプ場に入れる?快適なキャンプを楽しめる?を何よりもまず気にする必要があった)

今このnoteを書いてるのは浩庵キャンプ場での久しぶりのソロキャンプから帰ってきている時なのだけれど、1日目の天気があまりよくなかったのもあったのか浩庵の予約は前日にあまりにもあっさり取れた。(テントサイトも3連休初日とは思えないほど空いていた)

前日の夜に予約して、朝起きて2時間で準備して出かけた。(どハマりしていたおかげで準備もすぐにできるようになった)

3年前なら多分絶対にありえないムーブだ。

それが現実に可能になってしまい、実際にソロキャンプを楽しんで帰ってきている今、めちゃくちゃワクワクしている。

世間的なブームの終焉によって本当の意味で旅の一部にキャンプがなってくれるのではないかと。


確かに私の中での明確なキャンプブームは終わった。けれど、それはそれで良くて、結局私はこれからも旅を楽しむのだろう。

浩庵荘にて。2024.02.23

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