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戸籍謄本、コンビニで取得できない場合がある - パスポート取得に際する後悔と反省 -
先日パスポートを作りたくて午前半休をとったのだけれど、結局その午前半休はパスポート用の写真を撮ることにしか使わなかった。
その主な原因は戸籍謄本の取得手順の見積もりが甘かったためだ。今回はその後悔と反省を書き連ねる。
これからパスポートの取得などで戸籍謄本を取得しようとする人はぜひ以下についてチェックしてほしい。
あなたの本籍はどこなのか
住民票とは違う。結婚してなければ親の住所かも
本籍の自治体はコンビニ交付に対応しているか
例えば横浜市は対応している。横浜市に本籍があるが横浜市外に住民票がある人は事前に利用登録すればコンビニで戸籍謄本の発行が可能。
戸籍証明書の広域交付は現在不具合発生中らしい(2024年5月時点)
今年の3月からどこからでも自分の戸籍証明書を交付してもらえるサービスが開始しててそれを使えば本籍と違うところに住んでいても気軽に戸籍謄本等を取得できる。が、現在不具合発生中。
詳細は私の無駄になった悲しみの午前半休の日記とともにお送りしたい。
※本投稿の各情報・状況は自治体・時期によって異なりますので、あくまで一例です。私自身にも言えますが、実際に取得する際は自分でよく下調べをしましょう。
コンビニで戸籍謄本が発行できない。
当日、私はパスポートを作るべく通勤経路の途中にあるパスポートセンターへ向かった。
その道中でまずはパスポート用の写真を証明写真機で撮影する。こちらは特に問題なく完了した。
その後、パスポートセンターと同じ建物にあったファミリーマートへ向かう。パスポートの発行には戸籍謄本が必要らしいのだ。以前マイナンバーカードを利用してコンビニのマルチコピー機で発行した記憶があったので、特に疑問も持たず発行しようとした。
しかし、マルチコピー機で案内に従って進めていくと、「このカードでは発行いただけません」というメッセージが。
おかしいな…と思いながら少し調べて、どうやらマイナンバーカードの電子証明書の有効期限があるらしい。それかなぁと思い確認するもまだ有効期限内。何かがおかしい!と思って同じ建物内にセブンもあったのでそちらで再チャレンジするも失敗。
このままだとせっかくわざわざ仕事が溜まっている中午前半休をとったのにパスポート取得申請ができない無駄な時間になってしまう。焦る。
発見!戸籍って住民票と違う!
コンビニで発行できなかった原因がわからなすぎるので、とりあえず専門の人がいるところへ行かねばと思い、最寄りの市の行政センターへ向かう。駅にある役所の出張所的なところ。
そこで、戸籍謄本求む…と職員さんに尋ねたところ、衝撃の一言を言われた。
あなたの本籍、うちの市じゃなくて別の市なので行政センターじゃ無理なので区役所行ってね。とのこと。
ここで私が完全に勘違いしていたことに気付く。これまで軽率にコンビニで発行していたものは住民票で、戸籍謄本はどうやら毛色が違うみたいだ。
私は2年ほど前から一人暮らしをしているので、もともと住んでいた自治体とは現在別のところに住民票がある。で、本籍は住民票とは異なるもので、基本的に本人が結婚等していなければ親の住所だし、筆頭者は親らしい。だから一人暮らしする前の自治体が私の本籍地だった。知らなかった。。。
通りでマルチコピー機に「このカードでは発行いただけません」と怒られたわけだ。
ちなみに冒頭で触れたが、横浜市のように自治体によっては事前に利用登録さえすれば市外に住んでいる人(本籍が横浜の私のような状況の人)でもコンビニで気軽に発行できる。確かにマルチコピー機ではそんなボタンがあった。
ちなみに後で調べたところ私の本籍地の自治体はこのようなサービスに対応していなかったので、どちらにしろ無理であった。
ただし、まだ救いはある。職員さんによると、役所に行けば「戸籍証明書の広域交付」という最近始まったサービスでほかの自治体の戸籍謄本も取得できるらしい。電子化バンザイ!!!!
ということで、ここまで2回も電車を乗り継いできたが、再び電車に乗り込み近くの役所に向かう。この時点で出勤予定時刻の2時間前。そろそろ時間がない。
「10回くらい試したんですけど、戸籍謄本出ませんでした…」
役所に到着。そこまで混んでいなくて、すぐに受付してくれた。
しかし、私が市外の自治体の戸籍謄本の発行を望んでいると知ったとき、職員さんがちょっと渋い顔をした。
「最近、システムの調子が悪くてほかの自治体の戸籍謄本でないことがあるんですよね…」
そんなことある?!
ちなみに公式の声明もあった。
本年3月1日から開始した戸籍情報連携システムにおいて、市区町村が利用する戸籍情報システムと、法務省の戸籍情報連携システムとの間で、システム上の不具合により、一部の届書に関するデータの送信が正常に行われず、一部の自治体で死亡届などの処理に時間を要しています。
ぜひ改修頑張ってほしい。。。せっかくマイナンバーカードで便利になってるんだ…ここまで進めたなら徹底的に便利にしてくれ…
嘘だろ!!!!とは思いつつ、この裏でこの不具合と戦っているエンジニアたちに祈りを捧げておいた。行政周りのデータ管理大変そうだもの。
(noteを書くためにいろいろ見ていたら、PDF4000ページ以上にも及ぶ戸籍情報システムの標準仕様書が出てきて震えた。)
ともあれ、私はナウで戸籍謄本が欲しく、職員さんも何回かやってみますね!と笑顔で言ってくださったので、ダメ元でお願いはしてみた。
結果は見出しの通りである。
受け付けたときは3,4回やってみてダメだったらあきらめてもろて…と言われたが、職員さんは10回もやってくれたらしい。ありがとね…
これで怒られることもあると思うとお役所仕事大変すぎる。。。
そしてここでタイムオーバー。もう出勤しなければならない時間になった。さすがに戸籍謄本をとりに地元に戻っている時間はなかった。
で、結果私はパスポート取得のために午前半休をとったのにも関わらず、パスポートセンターの門を叩くことすらままならなかったわけである。悲しい。
ちなみに翌日、朝から1時間かけてバイクを走らせ、休日開庁日の地元の役所へ向かい、戸籍謄本を無事ゲットしました。(まだ地元が近い・かつ翌日が開庁日だったのでマシな事例。最悪郵送で時間がもっとかかる)
だからこれからパスポート取得のために戸籍謄本をとる特に一人暮らし始めたての人には、再掲だがぜひ以下をチェックしてほしい。
あなたの本籍はどこなのか
住民票とは違う。結婚してなければ親の住所かも
本籍の自治体はコンビニ交付に対応しているか
例えば横浜市は対応している。横浜市に本籍があるが横浜市外に住民票がある人は事前に利用登録すればコンビニで戸籍謄本の発行が可能。
戸籍証明書の広域交付は現在不具合発生中らしい(2024年5月時点)
今年の3月からどこからでも自分の戸籍証明書を交付してもらえるサービスが開始しててそれを使えば本籍と違うところに住んでいても気軽に戸籍謄本等を取得できる。が、現在不具合発生中。
以上!
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セルフ行政たらい回ししちゃった。