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プロレスリングノア動画【DDTuniverse】おすすめ3

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さて新型コロナウイルスのプロレスに関する影響はおさまる兆しが見えません。新日本は両国大会中止、全日本はCCの来日予定の外国人選手が参戦断念。そしてノアはというと、週末の後楽園大会に東京都知事の発令した週末の外出自粛が大きな影響を及ぼしそうです。

この大会は一度は延期された潮崎フジタのGHC王座をかけた試合があります。DDTUNIVERSEの生中継もあります。しかし状況的には中止、ないしは無観客試合の方向が妥当だと思われます。この試合は本当に楽しみにしていたので、かなり凹んだ出張の夜でした。

そんな精神状態なので「そういえばこの前のふじさんメッセでやった清宮稲村がDDTUNIVERSEで配信されたみたいだなあ」「ちょっと気晴らしに見てみようか」となり、軽い気持ちでクリックしました。それが今回のおすすめ試合になるとは…

見終わって一言。

すごい

としか思えませんでした。

ふじさんメッセ大会自体は一地方の大会で、何か大きなテーマがあった大会ではありません。一度ノアの頂点に立った次代のエース清宮と期待の大器稲村の試合。シチュエーションとしてはよくある形でしたが、この試合はものすごく良い試合でした。個人的には名古屋の杉浦戦よりも良かった印象です。

試合の流れとしては清宮が丁寧に稲村の脚を攻める。ストレッチ系の技を複数繰り出し、さらに場外で鉄柱も使い、ひたすら足攻め。このへんはまさに師匠の小川良成的な流れ。大型選手は足を潰して相手の重さをダメージに変えろとは古典的ですが理にかなっています。若手同士とはいえ格的には清宮が上なので、最初はもっと清宮が稲村の攻撃を受ける展開になるのかなあと思ってたので意外でした。しかし一方的に叩き潰す形にはなりません。

一方の稲村。足攻めに苦しみつつも、大型選手らしく全身を使ったパワーファイトで良さを出していました。特に大型選手でもラリアット系を使わないのは稲村の体型からするとマッチしてると思います。稲村は腕の太さよりも体の横幅が良さ。またあの体でスピードあるダッシュ力があります。なのでラリアットよりもボディプレスやぶちかまし系の方が良さが活きますし、この試合でもリングを広く使って自分の長所をしっかりアピールしていました。

最後は稲村の大技を切り替えした清宮がジャーマン→タイガースープレックスとつないで勝利。興行的には中盤だけにロングマッチをすれば良いというわけではないなかで、互いの良さをしっかり発揮し見せ場を作って締める。これがベテラン同士ならわかりますが、どちらもまだデビューから5年もたっていない同士の試合とすると両者の凄まじい伸びが感じられた試合でした。特に清宮は稲村の良さをかなり引き出していたので、まさに末恐ろしいです。

ちなみに最近は技を多く出さない試合が玄人が好む良い試合と評価されるケースもあります。しかし技の量が問題なのではありません。大事なのは理屈にあった攻撃が出来ているか否かです。その過程で必要ならたくさん技を出せば良い。不要なら出さなければ良い。この試合で言えばそのへんのバランスがよかったという印象です。清宮はそのへんが素晴らしかった。

唯一言わせてもらえば「唐突に組まないでもっと良いシチュエーション出来てからでもよかったのでは?」くらいですね。

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https://twitter.com/noah_ghc

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