見出し画像

HAYATA対YO-HEY9.25名古屋プレビュー〜貫く強さと変化できる強さ

一つの道を徹底できること。何かを貫き通せること。その力は多くの人から「強さ」として認識される要素でしょう。プロレスリング・ノアのジュニアのとってその強さを現在最も体現できている選手。それはGHCジュニアヘビー級王者のHAYATAでしょう。ノア参戦時点から身体能力の高さに頼る形ではなく技術的な試合を好むスタイルで戦い。20年にスティンガーに電撃加入して以降は、言葉ではなく試合で己の全てを表現する。ユニットとしての立ち位置も流れの早いノアジュニアの中にも関わらず、ほぼ不動といってもよい状況。HAYATAの強さの根底は身体能力やスキルだけではなく。「己の形を貫く」「己の信じる道を進む」そうした信念にあると私は考えます。

では9.25名古屋大会で王者HAYATAに挑戦するYO-HEYはどうでしょう?私はYO-HEYの強さはHAYATAと逆の部分だと考えています。YO-HEYの強さ。それは「変化できること」です。YO-HEYはノアジュニアで頻繁に立ち位置を変えていました。ユニット移動の流れだけを見れば「立ち位置が安定しない」「一貫性がない」とも思われるかもしれません。しかし彼は立ち位置が変わればそこで自分を活かすことを考え。それを実行して着実に積み重ねてきました。変化には勇気が必要です。変化したことで結果が出なければ?「一貫性がない」「信念がない」そんな批判が変化を選んだ人に対して向けられるでしょう。批判を乗り越えてそれでも変化ができる。これは立派な強さです。己の道に疑問を持ち。常に己に問いかけながら進む。そんな強さがYO-HEYの根底にあると私は考えています。

盟友として共に戦った過去。対角に立ち「貫く強さと変化できる強さ」で己を鍛え上げて至った現在。9.25名古屋での防衛戦は二人のこれまでの歴史の一つの集大成になるやもしれません。そしてその戦いや結果は過去となり積み重なり。これからも続く二人の未来に繋がるでしょう。過去から続くテーマはあれど、両者の戦いには「俺たち以外の要素」は介在しません。純度の高い「HAYATAとYO-HEYにしかできない戦い」。それがきっと9.25名古屋で見られるはずです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?