見出し画像

プロレスリングノア〜N Innovationという名前に込められた意味〜

プロレスリングノアの公式アカウント(NOAH the note)が開設されています。元週刊ゴングの金沢さんや現週刊プロレスのノア番井上さんなど様々な方の記事がある非常に読み応えのあるアカウントです。ぜひ皆様フォローをば!

プロレスリングノアがジュニアのみの大会としてブランド化を図っているN Innovation。今回の6.23新宿face大会はN Innovationを冠する大会で初のチケット完売。しかし覇王ノア追放など諸々衝撃的な展開が発生しました。この件についてはSNSなどでも諸々意見が出ています。私は今回改めて大会名に含まれるInnovationという単語の意味を調べてみました。

物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。

Wikipedia

N=ノアとするとノアに新しい切り口を行う大会。それがN Innovationという大会の意味ではないでしょうか?ジュニアのみの大会というガワだけを指したわけではなく。プロレスリングノアそのもの新機軸を狙うこと。それがN Innovationの役割とすれば。

過去のノアには「良い試合をするが外への発信が弱い」という印象がありました。もちろん現在ではこうした方向性に変化は生まれていますが、それでもこのイメージは未だに強いです。そんな状況でしたが今回のN Innovationはかなり大胆に変化しています。SNS上での選手側の積極的な発信(チケット販促活動)。タイトルマッチ以外の試合にもメッセージ性を込める等(覇王とタダスケのノア追放マッチや、吉岡のスティンガー脱退に絡む進とのけじめの試合)。Innovationという言葉の通り「新しい切り口」で大会をPRしました。

もちろんメッセージ性を込めすぎればそれは劇薬となります。万人に受け入れられるとは言い切れません。しかし今回の大会の試合を見た皆さんはどう感じましたか?シンプルに試合だけを見ればどれも素晴らしいものでした。

原田とアレハンドロの急遽欠場に応えた小島聡と清宮海斗の躍動。相手のリズムを壊すべく積極果敢な奇襲を選んだ藤村加偉。それに対応しつつ一瞬の切り返しで鮮やかに勝利した小川良成。試合時間10分強とは思えないくらい内容を凝縮させたオープン・ザ・トライアングルゲート王座決定戦。お互いの意地をぶつけあい、一歩も引かなかった吉岡と進、覇王とタダスケ。そして騒然としたセミの空気が残る中行われたメインイベントGHCジュニアヘビー級王座戦。王者HAYATAと挑戦者大原はじめは静かで、それでいて濃密なグラウンドテクニックで観客を目線をリング上に釘付けにさせました。

Innovationを目指した大会であっても、個々の試合のクオリティはこれまでのノアと同様。いやそれ以上に激しいものだったと私は思います。新しい切り口の全てが正しいとは言えないかもしれない。でも新しい挑戦を行わなければノアは生き残ることはできません。高品質の試合をベースに新しい挑戦を行う。それこそがN Innovationに込められた意味だとすれば。私は今回の大会は成功だった思います。そしてこれからも新たなInnovationを続けてほしい。そんな風に感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?