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「二番目の悪者」を読んで。

今週の本はまたも児童書っていうか絵本だけど、今の世の中に警鐘を鳴らしてるような本。小学校高学年くらいからオススメです。

I 「二番目の悪者」 林木林さん著

我が家は絵が欲しかったので、大型本(1980円)で買いました。

金色のたてがみを持つ金ライオンは、一国の王になりたかった。
自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが
「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。
けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」

情報コントロールの恐ろしさ、自分で確かめずに人の話を信用してしまう怖さ。そして、確信がないままそれを誰かに伝えていってしまう無責任さ。まさに、今で言う、人間社会でのクチコミや噂、その流れの速さと怖さを描いた絵本。

お話としては、「うん、そうだね。気をつけよう。」で終わりそうだけど、表紙を閉じてタイトルに戻ってきて気づく。あれ?「二番目の悪者」は誰だったの?
他に悪者いたっけ?そんなつもりじゃなかった人って、悪者にならなんだろうか?読後しっかり考える絵本。

今は情報化社会。情弱なんて言葉もできてしまうくらい、情報のある人が優位に立っている。実際そうなんだと思う。でも、その情報は正しいのかな?何を持って正しいと思うのかな?自分で確かめたのかな?

ぱぱっとネット検索して流れるように情報が出てきて、まとめサイトなんてありがたいものまである最近。自分で経験して学んだり、本を読み漁って自分で考えて結論づけた物でもないのに、検索しただけで自分の意見に置き換えられてるように感じる時もある。

子供にも大人にも、今の社会のいろんな場面に一石を投じてくれそうな本です。
自分も気をつけねば、と改めて思う。

個人的には、道徳の教科書にあっても良いと思うんだけどな。

さて、今日のおやつは、まさに見た目とクチコミを確かめてやるぞ的に購入したコストコのおやつ。

「ミニクロドット」

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初めてお見かけした時は、子供が食べたい!っていうんだけど大量だし、ドーナツみたいな見た目に、脂っこくてたくさん食べられないし。。ってイメージで食べきれないと判断して購入せず。

二回目、やっぱり食べたい!と子ども。ここまで言うなら試してみるか。
ちゃんと食べるんだよーと、購入。買ってからネットで調べると、ピンクのが一番オススメ!とな。ほー。

帰宅して、よし食べようってなったら、お?まず全然ドーナツと違って脂っこくない。二個とか普通にぺろり。もぐもぐ。あれ?見た目と全然違う。

じゃ、オススメのピンクはというと、我が家にはそれほどの感動はなく、白いのが美味しいと人気。見た目でも口コミでもわからなかった美味しさだった。
「自分で確かめよう」まさにだな、と思った。

気になる方は是非お試しあれ。ドーナツみたいなのに、短い賞味期限でちゃんと美味しくいただいてしまいました。体重はちゃんと増えてしまったけれど。涙

ではまた来週〜。


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