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リビングの小さな海

クリスマスに60センチ水槽がやって来ました。大きくて存在感たっぷり。まるでどこかの受け付けにある水槽みたいです。リビングにいながらにして海へ誘ってくれ、おばあちゃんを亡くした悲しみの片を優しく包み込んでいます。

カクレクマノミ、ロクセンスズメダイ、デバスズメダイ、ギンユゴイ、ハタタテダイ、珊瑚、いそぎんちゃく等がいて小さな水族館になっています。飼育員の次男は毎日忙しくお世話して楽しそうです。

起きたらライトアップと生存確認、帰宅したら餌やりや掃除、撮影等に時間を費やす日々。「勉強はいつするんだー」と声にするのを我慢して、好きなことに夢中な息子を見守っています。好きはその子の強みだから、芽を摘まないようにしないと、と思います。3人目にして、ようやくその境地になりました。

私もこの年齢にして初めて知ったのですが、いそぎんちゃくが活発に移動するのです。まるでカタツムリのように動くのを目撃した時は、目を疑いました。子ども達は「知ってるよ」と涼しい顔。悔しいけれど、負けましたよ。いくつになっても新発見は嬉しいですね。

犬にやけに詳しい長女は近ごろ爬虫類も好きで、レオパかカメレオンが欲しいそうです。目下、飼育本を数冊買って勉強中です。爬虫類が苦手なパパさんは嫌がっていますが、もちろん母は大丈夫です。ただ、餌がミルワームとか。ミルワーム、ようやく慣れました。虫は大好きですが、この類いはハードルが高いです。

実は先月、飼育員くんがミルワームで魚の骨格標本を作り出しまして。ネットで知ったそうです。プラスチックケースにおがくずを敷いて、だいたい肉をそぎ落としたアジを乗せ、ミルワーム2パックをかけてひたすらお肉を食べるのを待つ、という実験です。あっという間にアジに集まり、見る人が見たら気絶しかねない光景が広がりました。我が家は「凄い!」、「可愛い!」というリアクションでした。変な家族ですよね。

日に日にお肉を食べて骨格が見えて来たのですが、同時にクサヤのように強烈な匂いが子ども部屋に充満し、さすがの飼育員さんも断念しました。でも、今年は骨格標本を色々作りたいそうで、いつものやり方(ポリデントに一晩浸けてから洗ってハイターに浸け、綺麗な白色になったら洗って乾かす)で頑張るみたいです。

写真は以前作ったアジの骨格標本です。

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ちなみに骨格標本にしたい魚は自分で釣るか、購入した魚だそうです。鑑賞魚はまた別物で大事にお世話しています。

春になったら釣り活動するよ、と飼育員さん。魚が捌ける中1男子、なかなかいいぞ、と思う母なのでした。

今朝は長男が共通1次テストに出陣しました。母ちゃん弁当は、穴子の卵焼き、里芋の煮物、大学芋、かぼちゃサラダ、照り焼きハンバーグです。頑張れ受験生!

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