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産後ケアホテル マームガーデンリゾート葉山「日本一安全なホテル」を目指して

マームガーデンを運営する株式会社マムズ 取締役社長の斎藤睦美と申します。
2023年7月、マームガーデンの施設内で、充電中のバッテリーの発火による火災事故が起きてしまいました。
その節は、お客様、並びに関係者の皆様に多大なご迷惑及びご心配をお掛けしてしまいました事、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。

▼火災事故に関しての詳細はこちら

事故前より、マームガーデンリゾート葉山は法定基準を超える安全設備等を設置し、避難訓練等も毎年2回以上実施しておりました。それでも起きてはならない事故が起きてしまいました。

休業期間中、営業再開に向けて、「どうすれば出火しない施設にできるのか?」「万が一、出火しても初期消火で抑えるためにはどうすれば良いのか?」「火災のみならず地震等の天災時に、より安全に避難するにはどんな準備が必要か?」などについて、改めて社内で真剣に検討し、複数の社外の防災スペシャリストにも入って頂き、再開計画を立て、準備してまいりました。

今回の再開にあたり、2021年12月の開業当初と同じ、もしくはそれ以上の施設の品質となるよう清掃や修繕を行いました。作業の一部は、2020年の新型コロナウイルス感染症の際に横浜港でのダイヤモンド・プリンセス号の除染作業を担当した専門チームに依頼しました。匂いや汚れを含めて、火事の痕跡は全くなくなっております。

後ほど説明させていただく追加の安全対策投資を含めると、総額2億円近い予算を投資いたしました。

営業再開にあたりまずお伝えしたいのは、マームガーデンリゾート葉山は、一般的な基準、法定基準にとらわれず、産後ケアホテルとしての使命を受け止め、「日本一安全なホテル」を目指し運営してまいります。

こちらの記事では、防災・災害時に対する取り組み等をご紹介させて頂きます。


■ベビールーム内や近辺での「出火リスクを最小化する」


・[防火対策]屋外に消火機能付きのバッテリー専用保管庫を新設

ベビールームより40m以上離れたバッテリー専用保管庫

マームガーデンでは、出火リスクを低減させるため、バッテリー充電の専用保管庫をベビールームから40m以上離れた、屋外に新設いたしました。
業務上、バッテリー家電の使用を排除することは難しいですが、専用保管庫で管理することで、万が一、バッテリー火災が発生してしまった際のリスクを低減させます。更に、専用保管庫には消火設備も付いているため、万一に出火をした際には消化器が自動で作動し、鎮火をさせることが可能です。

■ベビールーム内外で万が一出火した際の、「初期消火」「避難」のレベルを高めるために

マームガーデン防災訓練の様子

・[防災訓練]専門家監修の防災訓練の実施

マームガーデンでは、法定基準である半年で1回以上の防災訓練を実施いたします。大規模な防災訓練を半年に一度実施するのに加えて、月に1回の防災訓練を実施しています。

直近の避難訓練は2023年9月11日・13日に実施し、そこでは災害対策の専門家を入れ、マニュアルの強化とプロによる防災訓練を実施いたしました。
訓練の内容は、避難訓練、消火訓練、応急救護訓練、救助訓練、不審者対応訓練を、その時の想定ケースに合わせて実施しており、訓練の内容は、プロの知見を活用したマームガーデン専用プログラムとなっております。

・[防火対策]法定基準を超える消火設備

ベビールーム

マームガーデンでは、「ベビールーム」「客室」「共有部分」等に、法定基準を超える消火設備を追加いたしました。
ベビールームには、自動散水装置60個を天井へ設置し、万が一ベビールームで出火を検知した際には必要に応じて自動で作動いたします。
自動散水装置が作動した場合、使用している薬剤が人体に入っても無害なものとなっております。また、新生児がいることを配慮した、適切な散水量となるよう設定いたしました。

全客室にエアゾール式消家具を設置

今回、新たに客室の全室にエアゾール式消火具を設置し、防火対策を強化いたしました。こちらの消火具は、消火器の機能を限定し、小型で扱いやすい物となっており、比較的に小規模の火災時の初期段階に有効な消火具です。

・[避難対策]新生児のスムーズな避難が可能、1階ベビールームから外への直通非常口

ベビールームは建物の1階にあります。改装前にはベビールーム内に避難ドアが3つあり、その3つ全てが、施設内を経由して外に避難する非常口となっていました。

今回、ドアの位置を追加・変更し、2つは施設内を経由して避難、1つはベビールームから直接外へ避難できる非常口を追加いたしました。そのため、避難が必要な際には、すぐにベビールーム内の新生児の避難が可能です。
また、避難訓練の際にも、ベビールームから新生児を逃がす訓練を行い、新生児を迅速に避難ができるよう訓練しています。

■避難が必要となった場合の避難方法、避難先の確保

マームガーデンでは、新生児と避難をする方法として、全ベッドに新生児向け避難用抱っこ紐を設置しています。また、避難後の対策として、ホテル外の駐車場に緊急用の備蓄庫を設置いたしました。
避難先として、近隣の店舗様と有事の際のシミュレーションを行い、マームガーデンから避難が必要となった場合には、近隣店舗様で受け入れていただくことを約束しております。
また、産後ケアホテルの各社様とも、必要時にはお客様のご移動をいただけるよう、連携を開始いたしました。

・[避難対策]新生児向け避難用抱っこひもを全ベッドに設置

マームガーデンでは、新生児1名様につき1台の移動可能な専用ベッドがございます。避難の際は、専用ベッドで移動をするか、ベビーベッドに設置してある防炎機能付きの“新生児用抱っこ紐”でご移動いただけます。

新生児向け避難用抱っこひも
新生児の全ベッドに設置

・[避難対策]ホテル外に緊急用の備蓄庫を新設

災害時に、ホテルへすぐに戻ることが難しい場合に備えて、緊急用の備蓄庫を設置いたしました。新生児が必要なミルクや哺乳瓶・オムツ等、緊急時に欠かせない資源をマームガーデンの外で備蓄しております。

・[避難対策]有事の際の避難先・連携先の確保

マームガーデンから緊急避難が必要となった際の対策に関して、近隣の店舗様と共に考えております。万が一、緊急事態によりマームガーデンから避難が必要になった場合は、近隣の店舗様へ避難をいただけるよう協力関係を築いております。

また、関東圏にある他社様が運営の産後ケア施設との連携に関しても、関係性・仕組みを構築いたしました。

■地震時におけるシミュレーション

マームガーデンは、新耐震基準の建物となっております。また、ベビールーム内の地震対策としては、倒れる可能性のある棚・物品を耐震補強の上で、設置しております。
地域の停電時には、館内の照明は非常電源に切り替わります。食料の備蓄に関しては、7日分の非常食を保管しております。

「日本一安全なホテル」を目指して

私達マームガーデンは、産後ケアホテルとして「日本一安全なホテル」を掲げ、
そのために、常に設備のアップデート、防災訓練、消火訓練、避難訓練、不審者対応訓練などを確実に継続し続けてまいります。
現在勤めている従業員、将来加わってくれる従業員も含めて、その気持ちを決して忘れる事が無いように。
そして、安心・安全にお客様がご宿泊いただけるよう、全力を尽くし続けてまいります。

ご予約・ご宿泊前に、産後ケアホテルの見学をしていただけます。

マームガーデンでは、いつでも見学受付を開催しています。
見学の中では、マームガーデンのホテルの中を実際に見て、滞在中の方の様子も知ることができ、質問点も直接スタッフよりお答えいたします。

妊娠中に見学をすることで、より具体的に産後の過ごし方をイメージでき、
個別でスタッフにご相談もいただけますので、安心な産後生活をスタートする準備にはぴったりです。

見学には2種類あります。
自分で行く現地見学会、送迎付きの見学ツアー、どちらも無料となっており、
ご自身のご都合のよろしいスタイルにて、お越しいただけます。
ぜひ、お気軽にお越しくださいませ。

▼マームガーデン公式HP


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