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令和6年睦月

年末から帰省していた息子は歩いて十分ほどの実家に泊まっていた(猫アレルギーがひどくなって我が家には泊まれなくなってしまっていたのである)。それでもネコ好きだから短時間なら大丈夫!ということで元旦の昼から我が家にやって来ていい感じにダラダラ過ごし、この日金沢に帰ってくる娘(妹)を迎えに一緒に行こうぜって16時、車に乗り込んだのであった。

出発して暫し。
「お母さん、地震くるかも」
いきなりなんなのよビックリするじゃないのよ。
彼のなにかそういうアレが報せたのか、その直後に揺れたような感じがした。車の速度を落とす。
「やっぱりちょっとやばそう」
地震速報を見たのだろう、息子がカーラジオをどこかの局に合わせてくれた。

【緊急地震速報です
直ちに安全な場所に避難してください】

車はハザードを出して停めた。
すぐにスマホの地震アラートがけたたましく鳴る。
頭上の電線が激しく揺れている。
車はユッサユッサと左右に揺れた。

地震速報は津波を警戒するメッセージに変わった。

それでもとにかくひとまず
娘を迎えに行かなくては。

連絡をとれば丁度金沢駅に着いたタイミングで揺れが来たらしい。
それほど渋滞もなく駅まで行って娘と合流。
安堵しながら実家へ向かう。
元々夕食を一緒に食べようと集まったわけであるからして、持っていった料理と子どもらを実家におろし、私は一旦家に戻る。
夫は職業故に招集がかけられ、出勤していった。

家は棚のものが落ちたりもしていたが被害といえるようなものはグラスが2個割れた程度で済んだ。
ネコのために床を掃除機で吸って安全にして、私も実家へ向かう。
道はこの時点で、高台へと向かうのだろう車が大渋滞していた。


今回は家も人も無事だったから今もこうして日常を送れているけれど、この先もしかしたら何かが起きて甚大な被害を被るかもしれない。
ネコどもだって無事でいられないかもしれない。
災害はどんな形で降り掛かってくるか本当にわからないし、どれくらいで元に戻れるのかだってわからない。

いつ来てもおかしくないし、いつ来るかもわからないソレにはちゃんと備えて対策していなくてはいけないなと、骨身に染みて思いました。
備えあれば憂い無し。
本当に。

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