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なによりです

2016年。
バカボンのパパの歳を軽く超え、ぼんやりと生きていた私に突如差し込んだ強い光。それがBABY METAL。

この時のコルセットは大切に保存しております


娘のような年頃の三人組(いやマジで息子と同い年だったな)。
この東京ドームを切欠に翌春フェスに初参戦。
そこから拡がる推しの世界。

Fear,and Loathing in LasVegasにダダはまりし、PassCodeに命を懸け
打首獄門同好会にシンパシーを感じ、RottenGraffitiに愛を覚え。
ヒステリックパニックに人生を捧げ……。
とにかくだ、まだまだ、まだまだあるぞ。本当にここから私の人生はかなり変わったわけなんだが。

ベビメタのライブは大箱でハードルが低かったものの、その他気になるバンドは大体小箱でのライブなわけである。
半世紀にかかるほど生きてきてライブハウスなんて行ったことも見たこともない私。とんでもなく高い塀が目の前にできてしまったのである。
「暗い」「うるさい」「治安悪い」「怖い」……。
何より「若者向け」なんだろうというところがネックだった。こんなババアが行って悪目立ちするんじゃないか。陰口叩かれるんじゃないか(被害妄想です)。

それをぶち壊してくれたのがこのバンドであった。
「オメでたい頭でなにより」

出会いは2018年のミリオンロックフェスティバル。
ラスベガスとパスコに打首さんが来るというなら行かないという選択肢はない(今確認したらロットンパイセンも来ていて観たかったと歯噛みしています)。

共に参加した夫と大層満足した帰り道、野外ステージで誰かまたライブを始めるらしい。
チラと見るとなんだか面白そう。
テンション高く「みんなおいでおいでー!」とVoが叫んでいる。
これは行かねば(テンション)。

周りは老若男女幅広く集っている。全員いい顔している。
そのバンドのTシャツの人も一定数いる。
ステージが始まるやキャッチーな曲とわかりやすい振り付け。
気づけば自分も周りも全員が笑顔だ。
何年ぶりだろう。
私は全力でダブルピースを掲げて飛び跳ねていた。
最後は周りの見ず知らずの人達と肩を組んで左右に揺れ。
こんな楽しい世界は今まで経験したことがなかった。


その後2018年の幸三昧でフェイブルドナンバーとビレッジマンズストアとのスリーマンに痺れ、ワンマンにも何度か足を運び。

そして先日のお知らせ。

彼らは才能が有り余っていたのだ。
バンドだけではそれが昇華できなかったに違いない。
だってあんなにライブが楽しすぎた。あんなに笑顔になれた。

寂しいと思う気持ちは大きいけれど、きっとまた「バンド」という形でなくとも彼らに再会できるに違いないと思っている。

ライブの楽しさを教えてくれて本当にありがとう、心から感謝を。
そして最後にライブハウスに会いに行きます。
最高の、最幸の時間を味わいに。

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