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CPU性能はもう限界なのではないか

大胆なタイトルを付けてしまったが、実際まだまだCPUの性能は上がっていくものだと思われます。

では何がどう限界だと感じたのか。
PCパーツが好きなクソガチゲーマーの視点を共有していこうと思います。

(商品URLを張り付けてますがアフィリエイトではないので、僕に広告収入は一切入ってきません)




ゲーマーはミドル帯で充分


いきなり主語がクソでかいのは許してほしい。
ただコンシューマ向けの"そこそこ上位の性能のCPU"を1番消費しているのはPCゲーマーだと勝手に思っています。

高性能CPUのボリューム層がPCゲーマーだからこそ、各BTOメーカーやPCメーカーは"ゲーミング売り"をしているのだと理解が及びます。

具体的にはIntelの第8世代i7以降であったり、Ryzen Zen2以降のCPUをより多く消費しているのが、僕達ゲーマーだと感じています。


そのゲーマーの視点から言わせてもらうと、もう充分なんです。
Ryzen 5 5600で何のストレスもなくゲームが出来ます。
2024/01/13時点で17,980円、安すぎる。どうすんのこれ。

とか言いながら僕は発売された瞬間12700Kを買い、今はRyzen 7800X3Dにまで手を伸ばそうとしているわけだが、これはどう考えても少数派。

僕はFPSガチ勢でどんなゲームであれ300FPSに張り付いて欲しい奇病を患っている。
これはゲーマーの中でも数%のノイズであって、世論は違う。


Steamの統計を見てみましょう。

画像クリックでSteamページに飛びます
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これは去年12月のSteamユーザーのGPU分布表である。
Steamの統計ではCPUの型番が表示されない為、GPUからボトルネックが起きづらいCPUを逆算していきます。

1番人気はRTX 3060で、これは僕の予想よりも圧倒的に高性能で驚きました。
ほとんどの人は次点のGTX 1650を使っていると思っていたので、PCゲーマーの世代交代が伺えてなんとも喜ばしい限りである。


そのRTX 3060をもってしても現代のCPUを食いきる事は難しく、
2024/01/13 現在、17,980円のRyzen 5 5600で充分に動くのだ。

それに続く1650や1060、2060も3060よりも性能は下なので同じRyzen 5600で充分。


RTX 3060 Ti
ここからだ、面白くなってくるのは。
でも楽しいのは僕だけなので興味ない人達の為にざっくりと説明していきます。

おおよそハイエンドと呼ばれるCPUは大体5万円弱~8万円くらいですが、このSteam統計を見て分かるのは、大体の人が60~144FPSでゲームを遊んでるという事です。

60~144FPSでゲームを遊ぶ場合であれば、現行の2万円台のCPUで充分なんです。
比較的最近出たVALORANTはFPSを稼ぐためにかなり簡素なグラフィックですが、それでも流行っている所を見ると必ずしも新しいゲームに美麗なグラフィックは必要ないという事です。

グラフィックの綺麗なホグワーツレガシーも推奨CPUはi7 8700と、上述のRyzen 5600よりも低い性能のCPUを指定しています。


これは考えてみれば何てことはない当たり前の事で、高性能なCPUを売りたいCPUメーカーと違ってゲーム会社は「より多くの人にプレイしてもらいたい」わけです。
なので推奨スペックを下げれば下げるほどターゲットが多くなり、収益が見込めます。

あとはゲームのグラフィックが頭打ちというのが大きいです。
ここから先は不必要な負荷になるだけで、目に見えて画質が綺麗になる事はほぼありません。
(レイトレーシングだけが画質向上の希望ですが、まだ重すぎて全く実用的ではありません。)

分かりやすい例としてサイバーパンク2077が挙げられるでしょう。
サイバーパンク2077の推奨CPUはi7 12700(Ryzen 5600の1.5倍の性能)と、かなり強めのCPUを要求しており、その分グラフィックも綺麗ではありますがホグワーツレガシーと同じグラフィックでプレイしてもさほどゲーム体験は変わらないように思えます。

それほどゲームのグラフィックは既に煮詰まってしまっており、高性能CPUを要求した所で変化は微細なものとなっているのが現状です。

筆者の2023年ゲーム統計

2023年に61本のゲームをプレイし、516個の実績をアンロックした僕が言います。
フルHDの60~144FPSで充分です。

2022年はこんな感じ


記事書くの飽きて来たんでそろそろ終わらせる為に要約すると、
【ボリューム層であるPCゲーマーが必要とする性能が3年前から変わっていない】という事です。

上述のRyzen 5600は2022年に登場しました。
比較的最近だと思われるかもしれませんが、これはRyzen 5600Xの改良型としてリリースした為であり、5600Xは2020年に登場しています。

今は最上位CPUを買わなくても240FPSを目指せたり、4Kで遊べたりするので、これからのCPUは単純に性能を上げるだけでは売れないんじゃないかと勝手に懸念しています。

既存の性能のCPUをいかに省電力・低発熱で動かせるかの方が僕達ゲーマーとしては重要ですし、実際ゲーマーではないベンチおじさん(PCの性能を上げる事自体が目的の人)達はCPUの消費電力を絞って「半分の電力で9割のパワーが出る!」みたいな事をやり始めています。

既存のCPUですら既に日常使いするにはオーバーパワーすぎるんです。
今サブモニターでゲーム配信を見ながらChromeで20個くらいタブを開き、DiscordとSteamとEpic Games Storeを開きながらこの記事を書いていますが、CPU使用率は4%です。

ゲーム以外に何に使えってんだこんなん。
ちなみに僕は動画編集をしてるんですがその際もCPU使用率は30%くらいです。
最近ハマってるOverwatch 2を試しに起動してみましたが、300FPS張り付きでCPU使用率は30%未満です。


使いきれねぇよ、普通に。
なのでこの辺りがCPUの実用的な性能の限界なんじゃないかなと感じています。
CPU側ではなく、ボリューム層である僕達が使いきれないという意味での限界です。

これからは65W以下MAX70℃くらいで動作するCPUの開発に注力してくれるとありがたいです。
今までの傾向からIntelは無理そうだからAMDさん、なんとかなりませんか。

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