初めての分子栄養学 細胞膜

細胞膜を守ると全ての不調は治る

どこかで聞いたことある本のタイトルみたいですが(笑)

細胞膜とは細胞の内外を隔てるタンパク質が埋め込まれた脂質二重層で構成されイオンや有機化合物に対する選択的透過性によって細胞や細胞小器官への物質の出入りを制御していると共に有機物の合成分泌を行って要る

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細胞膜の不飽和脂肪酸が酸化すると以下に上げる生体内での有機物が合成出来なくなります。

プロスタグランジン

トロンボキサン

ロイコトリエン

リボキシン

カンナビノイド

リゾホスファチジン酸

スフィンゴシン‐1-リン酸

糖質コルチコイド

アルドステロン

エストロゲン

アンドロゲン

胆汁酸

ビタミンⅮ

等、脂質メディエーター全般

また細胞膜にはペプチドホルモンの受容体が存在しているので、細胞膜が酸化すると、ペプチドホルモンはその役割を果たせなくなります。

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主なペプチドホルモンの働き

視床下部ホルモン~下垂体前葉、中葉ホルモンの分泌促進、抑制に働く

下垂体ホルモン~視床下部の支配を受けて他の内分泌腺のホルモン分泌を調整する。

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膵臓ホルモン~インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン

アミノ酸誘導体ホルモンであるチロキシン、トリヨードチロニン

アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンも細胞膜に受容体を持つホルモンです。

細胞膜が酸化するということは、上記ホルモンの作用が阻害されるので

ホメオスタシスを正常に保つことが出来なくなります。

それと同時に細胞内へのヒドロキシラジカル等の侵入を許し細胞内にある

ステロイドホルモン受容体やDNAを破壊します。

ステロイドホルモン

コルチゾール、アルドステロン、テストステロン、エストラジオール

プロゲステロン等

これらのホルモンは血漿タンパクと結合した状態で標的細胞に運ばれ

細胞内の受容体と結合し核内のDNAに結合して、遺伝子の転写を促進しタンパク質を合成し代謝を促進します。

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 このシステムが破壊されるということは体内で行われる様々な代謝が阻害されるということです。いくらタンパク質やビタミンを摂取しても体調が改善しない方はこの部分に注目してみましょう。

何が細胞を酸化させるのか?

活性酸素をはじめとするフリーラジカルが元凶です。

簡単に言うと、分子栄養学の「分子」は「原子」の集合体で原子は

「原子核」と「電子」で構成されてるのですが、活性酸素、フリーラジカルはその電子を奪い取ってしまいます。

電子を奪われた分子はその機能を失い上記したホルモンなどの有機物の合成が出来なくなります。これは病気になるだけではなく死に繋がる現象なんです・・・・

どうすれば酸化を防げるか?

考え方はシンプルです!電子の移動にはいくつかルールが有ってその一つに

エネルギーの高い方から低い方へしか移動しないんです!

生体分子よりエネルギーが高い分子が有ると活性酸素やフリーラジカルはそちらから分子内の電子を引き抜きます。

エネルギーの高い分子がビタミン、ミネラル、ポリフェノール、スカベンジャーなんです。

細胞膜を守るには第一にビタミンE!なんですが下記図で分かるように

ビタミンEも過酸化脂質を還元する際自分の電子を渡してしまうのでE自体がフリーラジカル化します。それを還元するのがビタミンⅭです。

ⅭがEに電子を渡し還元しますが今度はⅭがフリーラジカルになってしまうのでそれをグルタチオンが還元します。

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ⅭとE、グルタチオンだけではなく水溶性、脂溶性ビタミンはネットワークを作って酸化還元を繰り返し活性酸素や、フリーラジカルから身体を守っています。

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スカベンジャー

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メガビタミンの効果を感じない方や症状が改善しにくい方は上記栄養素がちゃんと取れているか?見直してみましょう!

これに加えて

細胞膜の材料となる不飽和脂肪酸を食べているか?

ビタミン、ミネラル以外の抗酸化物質リコピンやポリフェノールを摂れているか?

食事、サプリメントもう一度見直してみましょう!

かなり面倒臭いとは思いますが、あなたの命を守るために大切なことです!


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