見出し画像

背景を楽に描く方法①:漫画のベースになるのはモイモイ

 こんにちは、もるちゃんと名乗っているものです。

 漫画家になりたいと思い、日々悩んで、何故か詩を生産しているものです。漫画書けよって自分でも思っておりますが、納得がいくものが書けません。ストーリーやネタが思いつかないとか、キャラクターが描けないとか、っていうことでもありません。ストーリーはやまなし・いみなし・おちなしを書けばいいし、キャラクターも最悪へのへのもへじでなんとかなると思っています。そもそもキャラなんていうのは自分にとって愛着のあるものだから、誰かに強制されなくても勝手に書いているものです。


マフラー巻いた女の子のイラスト。2023年2月頃制作(だった気がします)


顔を苦心して書いた気がします。十時間ぐらい格闘していた気が…2023年4月制作

 漫画を描く上で重要なのはキャラクターではないと考えています。
 もちろんキャラクターは大事です。キャラクターが魅力的じゃないと作品の魅力が少ない。漫画家さんはかなりキャラクターに力を入れていると思います。しかしキャラクターの絵が良くても面白くはない漫画ってありませんか。

 では、ストーリーか。ストーリーがキャッチーなのには惹かれますよね。ストーリーは大事です。だけど、ストーリーが面白くても、漫画のコマがほとんどキャラの顔のアップで構成されていたら、読んでいて疲れませんか。話がどこでいつ起こっているのか、どういう状況にあるのかが、絵でわからないとわたくしはちょっと疲れてしまいます。

 漫画の出来不出来は背景や状況描写にあると思っています。どこで、だれが、何時にどんな事件に巻き込まれて、どう感じているか。漫画、映画などの基本です。漫画に背景が描かれていないと、「どこ」で「いつ」物事が起こっているかがわからない。細かい状況も伝わってこない。セリフで説明されすぎると、時々話についていけなくなる。背景がないと、没入感がありません。あまり細かすぎなくてよい、必要なところだけでいいけど、工夫と熱が必要である背景。

 大変だけど、考察し情報を適切に調整できたら、作品の世界に潤いと活力と生命力を与える背景

 と思って、結構地道に練習はしていました。けれど、あまり頑張れない背景。理由は簡単。上手く書けないからです。どうしたらいいかを考え続けました。放置し、時々取り組み、また嫌になってを繰り返しました。一向にやる気の起きないパースペクティヴ。アイレベル、水平線…うう、わかってるんだけど、んなこと言ったってと思ってうだうだしていました。球、立方体、円柱、円錐。上手く書けなくてやだなあ、楽しくないなあと思っていました。

 そして、気づきました。書きにくいと思ってるものじゃなくて、自分が描き慣れている、多少歪んでいたって構わないものを基準に書いたら。そしたらもっと楽しくなるはずです。

 そこでわたくしが再発見したもの。それがモイモイです。


モイモイ

 この謎の生き物の魅力は、なんと言っても描きやすいことです!形が歪んでも、扁平まるっぽいかたちの上の方に顔がついていて、細い足が4本あればそれっぽくなります。量産するのも楽です。描いているうちに慣れてきて、割とスラスラかけます。
 モイモイで構図を書いてみた例を挙げてみます。

モイモイ背景。


モイモイでできあがるそれっぽい立体。

 木がかけない!とかビルが描けない!とか立方体がかけない!とか悩む前に描いてしまえば、良い訳です。モイモイを。描いた後で、ビルだとか、家だとか、森だとか、描いてしまえばいいのでは。とりあえずモイモイがあればなんかそれっぽい立体はかける。そう思ったわけです。

 繰り返しになりますが、こいつらは描くのが楽です。パースペクティヴとか遠近感とかとりあえずわからなくても、オーバーラップ、ものの重なりでどっちが手前にあるとか奥にあるとかわかります。遠い近いの基本はモイモイにあるわけです。

 わたくしはまだまだ未熟者ですが、こいつらを頼りに空間を描いていきたいと考えています。そして今後、記事を書いていきたいと考えています。

モイモイ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?