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2024.3月読了【ほどよく距離を置きなさい】

タイトルが気になって、何軒も廻ったけど購入できず、電車に乗って大きな本屋さんまで行って購入した本。
棚で見つけた時は嬉しかったけど、その棚の前にすでに一人の女性がいて、この一冊が先こされてしまうのではないかとソワソワもした。

全体の内容としては、一人の人間を糸と捉えて他の糸と絡まないよう、絡まったら解けるよういきましょう。みたいな感じ。
これ多分もう少し年齢を重ねてからの方が後半はなるほどなと思えるなと思った。


「私がなんとかしなくては」という思いは、ときに依存を生みます。大人の責任とは、自分で自分のことが最低限にできること。できないことは互いに助け合うことも大切ですが、相手の役割や責任まで奪わないようにすることも大切です。


この言葉には、なるほどなあと思った。
自分はできるし、人にやってもらうよりも自分でこなしたほうが早いし、、ということを続けていて「いつも私がやってる」と愚痴が出てしまうことがある。
もちろんここには私に全てを任せてる側も悪いし、そういう状況を作り出した私も悪い。人の役割を奪っておいて、それに腹を立ててる分、私の方が厄介なのかも。
私の見直すところが見えてきた。

この作者さんのように一本の糸として他の糸とちょうどいい距離も保ち、いずれは大きな、人を包み込めるような布となれたらいいな、と思うけど糸が絡み合ってる今は難しいなと思った。
作中にも書いてあるけど、絡まった糸を解くのは、長生きのボーナス。

これまで憂いたことを、「もう面倒だからいいや」といい具合に忘れられる人と、年齢を重ねるごとにさらに恨み深くなっていく人の2種類がいると書いてあった。今の私は後者な気がする。幸福感が少なく、心の余裕がないと書いてあったけど、そんな自覚はもちろんない。幸せだと思うし、ある程度の余裕もある。
だから、こう思った。この状態でいい具合に忘れていけたら私はもっと幸せになれるな。と。

しなやかに、それでも芯はぶれず生きていけたらな。と思った。

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