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2023.12月読了【知れば疲れないバカの上手なかわし方】


別の本を探しに行った際に目に留まった本だった。
以前「ずるい仕事術」を読んだときに私は上との摩擦ではなくてもっと自分の立場に近い立場の人との摩擦、もっとはっきりいうといわゆるバカとの摩擦に神経をやられていると感じたのでこのタイトルは今の私にピッタリだった。


遅刻してきたけど遅刻扱いにしないでほしいと訴えてはみたけど結局遅刻扱いにされてオフィスの床に寝転んで大泣きするとか
仕事中にガムを噛んでそれを注意されたのに注意されている最中にガムをふくらますとか
締切りを破って3週間経ってるのに進捗を聞くと「今やってるんで」って逆切れしてくるとか
お客さんから回収したお金を経理に渡さず1か月以上自分の車にいれたままでそれがバレたら盗んでないだけすごいと逆切れしたりとか
自分の行いを注意されてることをいじめだと泣いて回ってみたり
泣いてたと思ったらオフィス内にバランスボール持ち込んでそれに乗って仕事したり


上記は全て一人の行動なのだけど、常軌を逸したバカは本当に存在しててこれが本当に疲れる。
対象の人間にどうにかしてこちらの(ある程度一般的な)常識を理解してほしいと思ってたくさん話し合いしてきたけれど、本書の「バカはそれ(常識を教えられること)を望んでいない」っていう一文がズーンと重かった。


バカの攻略法としての本だと思って手に取り、序盤はスラスラと読めたのだけど中盤から特に終わりにかけては規模が大きく、難しい話になっていくのでなかなか読み進められなかった。


バカの攻略法というより、「バカに対して怒るのはやめよう」といった内容。

私は「バカに対して怒るのはやめよう、バカに対して怒ってる時点であなたもバカなのだから」という本が基本的に納得がいかないでのだけど、この本では何故「バカに対し怒ったりするのはやめよう、なぜならこういう理由があるからです」と説いてくれる本だった。
本を購入した時、上の画像にもあるヒロユキさんの帯であなたもバカと書かれていたときは正直内容にあまり期待していなかったけどとて腑に落ちた。
本書の内容であれば、バカに対して怒るのはやめておこうと納得のできるのもだった。


攻略法ではなかったけど、どうしてバカ相手に怒るのを止めてほうがいいかを説明してくれるので読んでよかったなと思う。
それでもやっぱり中盤~後半にかけては難しすぎたなあ。いつかこれをちゃんと理解することが出来るのだろうか?

バカをどうにかしようとしなくてもいい。
私が相手を正そうとしている時点で相手との信頼関係は崩れており、相手はこちらの意見を聞くつもりなど始めからない。

バカに対し怒るのはある意味当然。
この怒りは私自身の持つ正しさへの鎮魂歌。相手に向けるのではなく自分に向けて弔ってあげるべき。

バカは存在してもいい。
ある程度バカは存在しないと世界は発展しない。人はバカを排除しようとする際団結しようとするので、優秀な人間しかいない世界では優秀な人間の中から無理矢理バカを選び排除するということが起きてしまう。そうなると、いずれ人はいなくなる。優秀な人間だけではなく、ある程度バカは必要になってくる。

私が都合よく解釈してる部分はあると思うけど(後半本当に難しかった)

「なんであんな奴らがいるんだろう」と思って仕事をするより、「まあある程度バカがいないと会社も発展しないしな、バカがいることで気付けることがあるし」と思って仕事をしたいなと思った。



ちゃんと本を読もうと思った2023年。
目標は月2冊で年間24冊の予定だったけど、終わってみれば読了は35冊。
小説が24冊、自己啓発本が20冊。漫画は2冊。

反応しない練習
嫌われる勇気
同志少女よ、敵を撃て
汝、星のごとく
アリアドネの声
爆弾
52ヘルツのクジラたち

特に好きだった本たち。
2024年もいろんな本が読めるといいな。

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