日記

今日は、友人のゆうじ君とともこちゃんと3人でドライブをした。

ゆうじ君が車を出してくれた、ありがたい。

3人でドライブの話になった時、

「もちぐるまで」

と、ふっとつぶやいたゆうじ君。

「もちぐるま」という単語がよく分からなかったのと、

ゆうじ君がその分からない単語を発しながらちょっと偉そうにしていたので、

私はちょっと顔をしかめた気がする。

ともこちゃんに関しては、ちょっと微笑んでいた気がする。

私が、

「初めて聞くんだけど、もちぐるまって何?」

と聞くと

「ああね、『持ってくる』の『持』に、『車』エビの『車』と書いて『持ち車』だよ」

と教えてくれた。

ともこちゃんは

「なるほど、『持っていく』の『持』に『シャコタン』の『車』か!なるほど!知らんかった〜」

と納得していた。

私は私で口には出さなかったものの、

『持参』の『持』に『くるま』『車』ということで納得した。


とにかく今日は、ゆうじ君の車でドライブだ。

ゆうじ君には、朝8時にガソリンスタンド『マッハ』に集合するように伝えられていた。

地図で見たところ、信じられないくらい駅近のガソリンスタンドだった。

一瞬駅ナカかと思った。

全く迷わずに『マッハ』に着くと、ともこちゃんもゆうじ君もすでに集合していた。

ゆうじ君は半袖、ともこちゃんは長袖だった。私も長袖だった。

ゆうじ君に

「寒くないの?」

と聞くと

「上着、もちぐるまに積んでるから」

と、もちぐるまの方を親指で指しながら教えてくれた。

「思った」

とつぶやくともこちゃん。

ゆうじ君の指しているセルフ給油スペースの方を見ると、なんかベーシックな車が一台停まっていた。

形も色も、今となってはもう思い出せない。

ナンバーが5819だったのは覚えている。

今日1日のたしかどこかで、

ともこちゃんが

「ナンバーが印象的」

とナンバープレートに触れたところ、ゆうじ君が

「よく気づいてくれたね」

と返し、

それから

「(2人で)go俳句」

「(2人で)ほんまそれ(笑)」

という感じの一幕があったからだ。


そんなベーシックな車を指しながら

「給油してく?」

と、ゆうじ君。

なんとなく私とともこちゃんは

「うん」

と答える。

きちんと聞いてからゆうじ君は

「だよね、残油量的に」

と言いながらベーシックの方に歩いて行った。

いったんその場に残された私とともこちゃん。

「今日晴れてよかったね」

と喋ろうとしたところで、

「ここ、『マッハ』、鬼駅近くなかった?」

と喋り出したともこちゃん。

たしかにたしかに、と思ったので

「ほんとそれ」

と返すと、鬼盛り上がった。

具体的には

「ほぼコンコースって感じだったよね」

「そう、コンコースとしか言えない」

「コンコース」

「それ」

「ていうか『コンコース』って(笑)」

「なんだろうね(笑)」

「なんだろうね(笑)」

「一筋縄じゃいかないね(笑)」

みたいな会話をしていると、しばらくして

ベーシックがこちらにしゅわん、と走ってきた。

それから助手席の窓が開くと、

「もう満タンだよ」

とゆうじ君。

それから私は助手席に、ともこちゃんは後部座席に乗り込ませてもらい、

ドライブ開始という運びになった。

これは完全に余談になってしまうが、ちなみに

車に乗り込もうとした時いきなり

「待ってて」

と、運転席から私たちの機先を制するゆうじ君。

私とともこちゃんが乗り込まずにドアの前で待っていると、

ゆうじ君は運転席から体をくねらせて助手席と後部座席それぞれのドアを内側から「ぇい」と開けてくれた。

後部座席の方をくねらせつつ頑張っているところで、

サイドブレーキが解除されたままブレーキが足から離れたのか、ちょっと車体がブワン、と前進してしまった。

私とともこちゃんは

「おおぅ」

「おおっ」

とそれぞれちょっとびっくりした。


ドライブは楽しかった。

結局車に積んでいたというゆうじ君の上着は目にすることなく、1日が終わってしまった。

今思うと、1日ずっとちょっと寒そうだった。










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