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四万十川桜マラソン・ゴールまで

中間点を過ぎ、道の駅四万十大正に。

たくさんの人達が集まっている応援スポットで
太鼓など叩いて凄く盛り上げてくれてる。
写真ないけど・・・

道の駅を少しすぎた所にあるガソリンスタンド。
ここも毎年営業をしながら、
道の反対側を飾り付けて賑わして
ランナーを応援してくれている。
スタッフの人が私のゼッケンを見て
「いい番号だね!」と声かけてくれた。

ここからの桜もホントにキレイに咲いていて
今年の桜マラソンはまさに
その名の通りの大会だったと思う。

地元の小学校近くでは、今年も
吹奏楽の演奏が盛り上げてくれた。
1600人規模の大会だけどこんなに
歓迎してくれてる所にこの大会の
おもてなしの心を感じる。
いつも楽しみに走ってる。
写真ないけど・・・

GPSウォッチがないので
どのくらいのペースで走っているのか
まったくわからない状態。
それでも身体はしんどくない。
関門で時刻掲示板があったので確認。
そこからザックリ計算すると・・・
4時間切れない事も無いタイム。
んー・・・どうするべか・・・

と、思ってたら30km手前から
少しずつ疲労を感じはじめる。
周りのランナーにも抜かれたりして。
んー練習きちんと出来ていないと
こんなもんだわな、といつもの諦めが
身体の隅から心を蝕もうとする中
どういうわけか頭の中で
誰かの言葉を思い出した。

「30kmからは腕振り、残り2kmは気力」

・・・んーと誰の言葉だったっけ?
思いだそうとするけど、疲労してる頭には
どうでもいい情報なので早々に諦める。
最近意識的に腕とか振ってなかったな、
そういえば。

試しに腕振りに意識をめぐらせる。
いつもより腕を引く。
すると推進力が出始める。
しんどいのは変わらないけど、
心地よいペースで回りだした。
おおっ、悪くない!

ちょうど、走ってる後方から
汽笛がなってる。何?事故か何か?
だんだんとそれが近づいてきてようやくわかった。
コースに沿って走っている予土線の電車が
ランナーを応援する汽笛を鳴らしてくれてるんだ!
わー、ありがとう!
まずはこのまま沈下橋まで!


そして沈下橋に到着。素晴らしい景色なり。

腕振りによって
モチベーションが復活してきたものの、
沈下橋を渡った後には早々に消滅しました。

それは
沈下橋の向こうに存在する300mに渡る急坂。

地元のケーブルTVの人は
ここで苦しみにあえぐランナーが
番組的に映えるために撮影しやがる。
ちくしょー!
いや、まあいいんですけど。

以前サブ4した時は
この急坂も闘争心で乗り切りましたが
GPSウォッチのない私はヘタレモードで
半分まで歩きました。
南無~

無事に坂を乗り越えて残りは約10km。
いつもマラソン走ってて
残りの10kmほど長い10kmは無い。
10km以上あるだろ!
まあ、10kmなんですが。

サブ4は諦めてるけど、
最後までなるべくなら歩かないように。
キレイな桜を見上げながら、
しんどさとは極力向き合わない。

時間はお昼をすぎ、天気は晴れていた。
しかし思いのほか強い、風。
山沿いに走る分には大丈夫けど
道が開けた途端に突風が吹きこむ。
私の前を走っていたランナーは突然の風の
あまりの強さに走るのを辞めてしまった。

結局、途中で少し立ち止まったり歩いたりして
私もよっぽど走るの辞めたかったけど、
最後のだらだらした上り坂を、
重くなってしまった心身を
「ふんぬー」とか言いながら頑張ってるうちに
それが楽しくなってきて
辞められなくなってしまった。

そして無事にゴール。(写真は私ではなく)

記録は思ったよりもよく、4時間4分台。
この大会の嬉しいのは私のような亀ランナーでも
ゴールテープが切れるトコ。
「ゼッケンゾロ目!おおっ!」と
完走をアナウンスしてもらえたのも嬉しかった。

写真撮ったり歩いたり立ち止まったり、
最後の方はバテバテだったけど
こんなタイムだったとは。
もっと頑張れたかもなぁ。
でも充実感があったので問題なし。

相変わらず風が強くて冷たいので、
着替えてからも
歯がカチカチなるほど寒かった。
ゴール会場であったまるものを食し、
落ち着いてから
シャトルバスで駐車場まで戻る。

規模の大きくない大会ながら
ワンウェイコースでスタートとゴールで
シャトルバスも用意してくれている。
ホントに素晴らしい大会だと思う。
エイドや応援の充実はもちろん、
今年は桜も満開だった。
毎年大好きで参加しているこの大会だけど、
今年は過去最高に充実した内容だったと感じる。
大会運営に携わった全ての皆さん。
ボランティアをしていただいた皆さん。
コース上で応援していただいた皆さん。
全ての方々に改めて感謝です。



フルマラソンの楽しさを知り、
全国のマラソン大会で
面白そうなものを探した時、
一番初めに興味をひかれたのが
この四万十川桜マラソンだった。

この大会のキャッチコピー
”走る旅 -RUNNING IS TRAVELING! -”

今、
好き好んであちこちで走る自分にとっても
コンセプトみたいなもんだと思っている。
ホントに楽しかった。
当然来年も参加する以外無い。

旅の〆は
道の駅あぐり窪川で食べられる米豚重。
来年もこれを食べるために戻ってきます。


あ、でも当たったら四万十川ウルトラの方で
先に帰ってくるかもなんだけどな。

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