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地域の歴史研究を復興しないと

私も市町村の文化財審議委員会の任を拝命しているが、市町村の規模によって人数も、専門性もまちまち。

市だと、県内の専門家の大学の先生や、専門家を招聘されているところもあれば、大きな市だと、遠くの他県の大学の先生を招聘したりもしている。

小さな町だと、郷土史を研究されていた在野のかたや、元学校の先生が多かったりする。市町村史を作り、鍛えられた頃のかたが、中心になられていることが多い。

専門の先生が入っているところでは、それなりの対応はできるが、専門外のことは、なかなか分からないので、やはり、県立博物館あたりに、色々な分野(考古、中世史、近世史、絵画、彫刻、工芸、民俗、建築、保存科学など)の専門家がそろっていると、何か発見や疑問点が出たときに相談しやすい。

会議の男女比でいうと、こういう会合は、男性の方が多い。歴史に詳しい女性もいるはずなので、もう少し女性も来てもらって、地域の歴史文化財について考えていかなければならない。そして、若い人にも関心持ってもらえるようにならないと。

郷土史分野では少し前までは、学校教員の社会の先生が赴任先でも、地域の歴史の研究されてることもあったが、学校が忙しくて、最近はそういう活動も出来ないご時世。地域史研究会みたいな部活や、中高生の地域史研究の全国大会とかあったら、部活指導で社会の先生が入れて、地域史研究も進み、良い気もするが、なぜそういう風にならなかったのだろうか。

そして、地域の郷土史研究会も高齢化が進み、閉会されてしまっているところも少なくない。地域史の研究が進まなくなってしまっている感がある。地域の歴史に関心を持ってくれる人を増やすためにも、何か手を打たなければいけない時期に来ている。

あと、地域の博物館、資料館の学芸員さんや、文化財担当さんも、地域の文化財について、よくご存じでも、まだ未公開、未発表の資料を、外での発表や情報発信に自地域の資料を扱うのには少しハードルもあるようだ。まずは、自地域で発表、公開されていないと使いづらいらしい。

かといって、自地域に発表の場たる、展示施設や紀要や発表媒体がないと、情報は閉ざされがち。なので、地域の文化財や資料はオープンにされて、自由に研究の俎上にのせらるようにしておくことは大事なのかもしれない。

ネット上で繋がる人も増えているので、ネット上で、地域史研究会をやるのも面白いと思うのだが、誰かやってくれないかな。
なかなか地域で歴史研究をやるかたを鍛える場が少なくなっているような気がする。

地域の歴史文化財研究をなんとか復興しないと、知らないうちにみんな分からくなって、地域には文化がなかったということになりそうで、怖い。




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