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仏像を後世に伝えるためには、環境など、どんなことに気をつければいいか

質問箱(https://peing.net/ja/mokujiki2)に
『仏像を後世に伝えるためには、環境など、どんなことに気をつければいいですか』との質問がありましたので、答えたのですが、こちらにも。

・湿気対策
湿気があると、カビや虫害を呼ぶので、湿気をこもらせないように、天気のいい日にたまにお堂をあけて、湿気を逃がすとか、雨漏りさせないようにするとか。たまに、冬場にストーブで温かくなって結露してしまうなんてこともあるので注意です。周辺に側溝を作って雨仕舞いをよくしておくのもいい。

・紫外線対策
紫外線に当たると、モノは劣化していきますので、直射日光に当たらないようにしたいです。お寺などの日本建築は軒が出ていて、お堂の中に直射日光が入りづらくなっています。蛍光灯をLEDに変えると紫外線出しません。窓に紫外線カットのフィルムを貼るのもいいでしょう。

・食べ物を置かない
お堂にはお供え物の食べ物を置きっぱなしにしておくと、ネズミや虫が来ますので、置かないように。

・ロウソクは必ず消す
火事が一番怖いので、ロウソクをつけたら必ず消しましょう。
お線香の煙は、コウモリとか虫が嫌いなので、まめに焚いてあげるといいと思います。

総じていうと、回りの人の関わり方の環境を整えるのが一番大事なのかもしれない。様々な人にお参りされて、お参りした人が過ごしやすい環境が、御像にとっても過ごしやすい環境だと思います。

目通し風通しで、御像に変化がないかを気にかけておくのも肝心です。

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